SIGNATURE 2018 12月号
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伝統と創造の継承ドン ペリニヨンWhat’s new ? 写真・大志摩徹 文・品川雅彦 17世紀の半ばから18世紀の初めにかけて、フランス・オーヴィレール大修道院に身を置いたドン・ピエール・ペリニヨン修道士によって、至高のシャンパーニュ「ドンペリニヨン」は誕生した。以来、その系譜は脈々と受け継がれていった。1990年から2018年までの28年間はリシャール・ジェフロワ氏が醸造最高責任者(シェフ・ド・カーヴ)を務め、ぶどうの質が「ドンペリニヨンを醸すにふさわしい作柄の年にしか造らない」という姿勢を貫いてきた。 そして新しい年、2019年1月1日からは、長くジェフロワ氏の薫陶を受けてきたヴァンサン・シャプロン氏が、名誉ある重責の「トーチの受け渡し」を経て、その任に就く。 写真の「ドンペリニヨンヴィンテージ2008レガシーエディション」は、二人のコラボレーションの集大成。新旧の醸造最高責任者が手を携えて世に送るものとしては、最後の「作品」となる。ジェフロワ氏の洗練された包括的な知識と、シャプロン氏の大胆な直感が融合した逸品となった。 光の宝珠。天空に煌めく星々。ドペリニヨンの新たな歴史に乾杯。 ン お問い合わせMHD モエ ヘネシー ディアジオ電話03-5217-9732 26「新しいクラシック」とも称される、ドン ペリニヨンの真髄に迫ったヴィンテージ。2008年のぶどうは「予想をはるかに超えた成熟ぶりを示し、真に卓越したバランスを有する」と高く評価されている。複雑かつ晴れやかな香りと、ピュアで引き締まった味わい。このレガシーエディションのエチケットには、現・新の醸造最高責任者の名前が刻まれている。ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2008 レガシー エディション 26,136円(税込)Photograph by Toru OSHIMAText by Masahiko SHINAGAWAGourmetDOM PÉRIGNON

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