SIGNATURE 2019 1&2月号
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What’s new ? 創業60年の『大阪屋製菓』は、 東京・千代田区丸の内にプレミアム豆菓子店『umami nuts』を出店(平成30年11月1日)。 「運un」は、 キャンディのように一つ一つていねいに包まれ、 贈る相手に「運気を届ける」との願いが込められている。 5,400円(税込)27 古来、 人が何かを食した際に感じる「味」は、 大きく4つに分類されてきた。 甘味、 酸味、 塩味、 苦味。 インドや中国では、 ここに渋味や辛味なども加わるが、 いずれも決定的な要素が抜けていた。 「うまい、おいしい」、つまり「旨味(うまみ)」。 これが“発見”されたのは、 20世紀の初頭のこと。当時の東京帝国大学の教授の功績だった。 その後、 各国で研究が進み、 ようやく20世紀後半になって、 舌の感覚細胞への科学的な分析がなされ、味のジャンルとして確立した。 日本発祥の「旨味」は、今や「食」の分野に携わる世界中の関係者に影響を与えている。 鹿児島市に本社を置く『大阪屋製菓』が手掛ける「umami nuts」では、独自に5つの味(あまmi・こくmi・さんmi・しおmi・からmi)をイメージし、 プレミアム豆菓子を製造している。 写真の品は「あまmi」を収めたギフト缶「運un」。 ピスタチオ・カシューナッツ・アーモンドを焙煎し、 伝統製法の「りん掛け」(黒糖をキャラメリゼする製法)で味付けがなされた逸品だ。 発見、 この豆菓子には、 新たな“旨味”が詰まっている。写真・大志摩 徹 文・品川雅彦Photograph by Toru OSHIMAText by Masahiko SHINAGAWAお問い合わせ umami nuts電話03-6273-4900UMAMIが詰まったプレミアム豆菓子GourmetUMAMI NUTS

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