SIGNATURE 2019 1&2月号
33/82

ベートーヴェン記念祭協会キュレータークラウディア・ウェレー 2019年12月16日から2020年12月17日にかけて、ベートーヴェン生誕250年の祝典行事「BTHVN2020」が、ボン市を中心にノルトライン=ヴェストファーレン州の各地で行われる。ベートーヴェン記念祭協会のクラウディア・ウェレーさんが語る。 「ベートーヴェンは音楽の地平に向かって挑戦を続け、つねに想像力を進化させ音の世界を広げていった作曲家です。作品は音楽史に永遠に残るものですから、今日でも多くの作品が演奏され、現代人にもさまざまな影響を与えて、広告や映画、スポーツや政治の世界までを結びつけています。 ベートーヴェンの偉大さは、それまで『楽しませるもの』『聴かせるもの』だけを目的とした音楽を、『人間が根源的に求めるもの』に変えていったことにあり、そのテーマとともに、古典派の音楽を集大成してロマン派の旗手たちに手渡しました。それを伝えられれば、祝典祭の目的は果たせたといえるでしょう」上:マルクト広場に立つ後期バロック様式の旧市庁舎。左奥が1389年創業のボン最古のレストラン『エン・ヒュッテン』。ベートーヴェンが女性と踊ったという。右下:ケーヴェリッヒ醸造所が造る有名なベートーヴェン ワイン「リースリング Q.b.A. トロッケン 2015」は、コクのある辛口の白。左上:ベートーヴェンの父親が通っていたレストラン『イム シュティーフェル』の名物、ベートーヴェン・スープ。同下:レストラン内観。下左:ミュンスター広場のベートーヴェン像。後ろは中央郵便局。下右:ボン市街にはあちこちにベートーヴェンのアイコンが残る。下はボンガッセの路上プレート。37ColumnClaudia WellerBeethoven Jubiläums GesellschaftBTHVAN2020 www.bthvn2020.deベートーヴェン生誕250周年祝典祭

元のページ  ../index.html#33

このブックを見る