SIGNATURE 2019 1&2月号
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オペラ『金閣寺』が魅せる美しくも狂おしい世界宮本亜門2011年、三島由紀夫原作『金閣寺』を舞台化し、現代に通じる若者の苦悩を描いた公演は大きな反響を呼び、海を越えニューヨーク公演が実現した。さらに13年、オーストリアにて欧州初となるオペラ演出を手がけ、モーツァルト『魔笛』を世界初演。本場の聴衆を熱狂させ、世界的な「オペラ演出家」としての評価を揺るぎないものとした宮本亜門。その宮本が手がけ、フランス・ストラスブールのワールド・プレミエで絶賛を浴びた最新オペラ『金閣寺』が、いよいよ東京に凱旋する。独特の色彩感覚で、美しく狂おしい三島文学の魅力を引き出した、新たな名作の誕生である。演出家人Amon MIYAMOTOText by Naoki HAYASHIDAPhotographs Courtesy of Tokyo Niki kai Opera FoundationSignatureInterviewno.13文・林田直樹写真提供・東京二期会89

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