SIGNATURE 2019 3月号
29/84

654132分5厘、22本塁打、61打点の成績を残した。特に8・9月は絶好調で打率3割1分7厘、13本塁打、36打点。打者としてメジャーで通用することを証明してみせた。ただ、左投手が先発の際は、左腕に分が悪い大谷に代わって右打者のアルバート・プホルス内野手のDH起用が多く、来季も同様の起用法になると予想されている。ただ、膝の状態が悪いプホルスの指名打者起用が多くなる可能性もあり、大谷との併用のバランスが求められる。新監督のブラッド・オースマス監督がどう大谷を最大限使っていくか、注目だ。 一方の投手陣はやや不安。オフに元メッツのエース右腕、マット・ハービー投手、インディアンスから通算149セーブのコディ・アレン投手を獲得したが、実績のある投手が少ないのが現状だ。160キロ右腕のタイ・バトリー投手ら若手も多く、全体としては成長過程といったところ。ただ、大谷の復帰で破壊力を増した打線が投手陣をカバーできれば、シーズンを通してスタジアムも盛り上がるだろう。 もう一つの楽しみはラリー・モンキーの出現だ。試合中、大型スクリーンに突然、音楽にノッて現れる猿。ラリーとは英語でRall転を意味する。そのため、ラリー・モンキーは負けている場面で現れ、ファンも一気に盛り上がる。スタジアム名物の一つでもある縁起担ぎの猿の出現で、大谷が逆転弾を放つ……。理想的なシナリオが現実となるか、見ものだ。yとなり、反撃や逆1.と6.メジャー初年度ながら、しっかりと実績を残した大谷翔平選手。2.エンゼル・スタジアムのエントランスでは、2つの巨大な赤の野球帽がお出迎え。3.熱心に声援を送る地元ファンでスタジアムは埋め尽くされる。4.ダイナミックでパワーみなぎるプレーは必見。5.イニングの合間は、巨大スクリーンに次々と観客を映し出し、球場全体のボルテージを上げていく。31

元のページ  ../index.html#29

このブックを見る