SIGNATURE 2019 4月号
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心を癒し解放してくれる、海と釣りと自家用クルーザー「やっぱり海の上はいいだろう。心が穏やかでいられる、こんなに解放感を感じることができる場所はほかにない。船を出す度にいつも思うんだ」 ある日の朝、私は同級生と彼の自家用クルーザーで海に出ていた。早朝、マリーナで待ち合わせ、彼の船、トヨタマリンのPONAMで釣りをするポイントに向かう。コックピットの前に立ち、舵輪を左右に操りながら、彼は私に言った。船は力強く波を切り、海の上を疾走していく。 十数年ぶりの同窓会で再会した彼は父親の会社を継ぎ、私も起業して会社を経営している。業種も会社の規模も違うが、経営者として日々、人に言えないストレスや悩みを抱えている点は同じ。 仕事のこと、会社のことを語り合ううちに、彼は所有する自家用クルーザーでのクルージングに私を誘ってくれた。そして、海の魅力を初めて知った私を見て、今度は「カサゴ釣りに行こう」と誘い、再び船に乗せてくれたのだ。「ガシラとも呼ばれるカサゴは一年中釣れるし、初心者でも簡単。何よりも美味いから、釣って帰ると家族にも喜ばれる。今日もきっと釣れると思うよ。本当は夜48「PONAM(ポーナム)-28V」 クルージングや釣りなど、海をさまざまな形で楽しめるトヨタマリンのクルーザー。SグレードとXグレードがあり、文中で紹介したコンピューターが船の位置や潮流、風向きを判断して自動的に船体の位置や方向を保つ「トヨタバーチャルアンカーシステム」(写真右から2枚目)は、Sグレードではオプション、Xグレードでは標準装備。地上ではけっして味わうことのできない解放感。友人の自家用クルーザーに偶然乗せてもらい、海の素晴らしさ、クルーザーの魅力を知った男の物語。あなたにもぜひこの世界を、感動と喜びをご体験いただきたい。写真・小寺浩之 文・渋谷ヤスヒトPhotographs by Hiroyuki KODERAText by Yasuhito SHIBUYATOYOTA MARINE

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