SIGNATURE 2019 5月号
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Signature巨人が優勝から遠ざかって久しい。昨季まで4シーズン連続V逸。球団史上ワーストタイだ。新元号の訪れが間近な中で、“盟主”は歴史上では最大の危機を迎えていると言っていい。 「昭和」は最強だった。V9は回顧するまでもない。昭和の通算勝率6割5厘。3年間しか活動しなかった2位の西鉄軍(西武の源流、西鉄クリッパーズ、西鉄ライオンズとは直接のつながりはない)の5割6分4厘、ライバルの阪神も5割3分8厘で追随を許さない。「平成」だって最強だった。黄金時代を迎えた西武の猛追はあったが、5割5分1厘で西武の5割4分9厘を抑えて1位だった。 いつの時代も強かった……はずだった。優勝の薫りを感じさせるシーズンもヤクルトと優勝争いを展開した2015年が最後か。チームも優勝を渇望しているが、ファンだっ【対象試合】2019年5月12日(日)までのチケット受付中※以降の取扱日程はWEBにてご確認ください料金(すべて税込):レジェンズシート(3塁側内野席前方エリア):14,500円 ※球界の名だたるOB“レジェンズ”による生解説を お届けする特別シートフィールドサイド1塁:15,200円 フィールドサイド3塁:14,700円 お申し込み カンフェティ チケットサービスWEB予約 https://dnticket.jp/フリーダイヤル 0120-243-543 (月~金10:00~18:00 土・日・祝休)19olumnText by Ryutaro HIROSHIGETicket Information※天候不良にともなう交通機関の乱れ、およびお客様のご都合によりご来場が不可能な場合も含め、キャンセル、変更および払戻しはできません。※不測の事態で中止、または5回まで試合が成立しないで中止となった場合は、観戦チケット代金をご返金しますので、チケットは大切にお持ちください。※観戦日程、観戦プランの内容は予告なく変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。※お手元にダイナースクラブカードをご用意のうえ、お電話ください。※お申し込みに際しては88ページの詳細をご確認ください。読売巨人軍公式ウェブサイト http://www.giants.jp/て、強い巨人が好きだからこそ応援してきた。そろそろ、の思いが沸騰している。 煮えたぎるニーズに応えるべく、最高の人材をそろえた。2年連続セ・リーグMVPの丸佳浩を広島から、球界で屈指の経験値を誇る炭谷銀仁朗を西武からFA補強。WBC世界一メンバーの岩隈久志、中島宏之も呼び寄せた。「またFA補強か」「全盛期を過ぎているのでは」との外野の声も耳にする。それも、また巨人だ。そんな雑音に耳をふさぎ、オーダーを自在に並べて、秋の美酒を妄想するのが、ファンにとって開幕前の最高の醍醐味である。 それに“寄せ集め批判”に反論するならば、松井秀喜以来の高卒“大砲”、岡本和真も自ら勝ち取った4番に堂々と座る。若きスピードスターの吉川尚輝もセカンドで広島の菊池涼介に劣らない美技を連発している。優勝を逃してきた4年間、ただ負けたわけではない。蒔き続けた“自前の種”が咲こうとしている。 最高の食材を調理するのは平成最強の名シェフ、原辰徳監督だ。3度目の就任で名門の再建に、切れ味鋭い包丁を振るうこととなった。2度目の就任時も小笠原道大、アレックス・ラミレスを低迷のチームに招き、4年連続V逸から一転、リーグ3連覇を達成した。現在の状況と重なる部分が多く、歴史が繰り返されることを予感させる。 新元号元年の今季。東京ドーム内の巨人の王座奪回への期待感は破裂しそうなほど膨れ上がっている。もちろんアンチだって「強い巨人」が負けるほうが気持ちよさ倍増だろう。巨人の復活を、みんなが待ち望んでいる。3東京ドーム公式戦2019 読売ジャイアンツ主催試合リーグ優勝、日本一奪回に向けて、2019年シーズン、いよいよ開幕!文・広重竜太郎(日刊スポーツ)Entertainment

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