プーアル茶、ワインなどのビジネスを手掛けていたことが、リゾートホテルの創業に繋がったのだという。現在は省都の昆明、南部の景迈、西部の和順、そして政府直轄市の重慶市に4つのホテルを構えているが、そのいずれにも天然温泉とスパ、茶室があり、中華圏の富裕層が多く宿泊している。 特に昆明にリゾートをつくるにあたって重視したのは、天然温泉と湖のある景観、空港および市内中心部から1時間以内というアクセスのよさだ。温泉の源泉は23度と低めだが、20以上も会員制の棟と、誰もが泊まれるコテージが木立に点在しており、完全にプライバシーが守られている。 雲南名産の茶を用いたリトリートプログラムや湖畔のゴルフ、書の体験など、土地に根付いたさまざまな体験ができるなかで、ひとつだけおすすめするなら茶室はぜひ。ここでは茶の産地として知る人ぞ知る、プーアル市・景邁山の自社茶園でつくられたプーアル茶が愉しめる。静かな湖面を望みながら茶を味わえば、穏やかなひと時が訪れ、豊かな旅の思い出を膨らませてくれるはずだから。ある広大な露天風呂には圧倒される。 また、背面に山、前面に湖を望むロケーションは、風水をもとに気の流れを考慮したもの。客室はBolian Resorts & Spa, KunmingYangzonghai Area, Kunming, Yunnan, ChinaTEL:+86-871-6888-4999reservations.kunming@bolianresorts.comhttp://www.bolianresorts.com/km43茶農園も営むボリアンリゾート。プーアル茶で知られるプーアル市にもリゾートホテルを構えている。館内には書を愉しむ空間も(下中)。雲南名物の「過橋米線」は、米粉の麺を煮え滾る濃厚な地鶏のスープと、多彩な具や薬味と味わうオリジナルスタイル(左下)。ボリアン リゾート&スパ 昆明
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