SIGNATURE 2019 5月号
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文・篠田哲生 IText by Tetsuo SHNODA 机の上で使用する「デスクライト」は、使用頻度が高い家具であるにもかかわらず、デザインばかりが重視され、機能性や使い勝手に注目されることはほとんどなかった。しかし実際には、学習環境や目の健康に対してデスクライトが与える影響は大きい。目に優しく、そして快適な学びの場をつくるうえで、理想的なデスクライトとはどうあるべきなのか? そんなニッチだが意義のあるこだわりを追求したのが、2003年に東京で設立された小さな日本の家電メーカー『バルミューダ』だった。 クリエイティビティとテクノロジーを武器に、新しい考え方でこれまでになかった価値を持つ家電の開発に力を入れているバルミューダでは、自然の風を再現した「グリーンファン」やパンの美味しさを最大限に引き出す「バルミューダザ・トースター」などで話題を集めてきた。すべての製品に共通するのは、使用することで感動的な体験を共有することにある。 そんなバルミューダが作ったデスクライト「バルミューダザ・ライト」には、3つの大きな特徴がある。まずは、勉強や仕事に集中し過ぎて前のめりの姿勢になった時に効果を発揮するフォワードビームテクノロジー。光をシェード内部の鏡に反射させて、シェードの下ではなく約30センチ前方を中心に広く照らすことで手元を明るくする技術であり、医療現場で使う無影灯の構造をヒントに、手術灯国内シェア1位の山田医療照明と共同開発している。しかも明るさは6段階で調整でき、細かい家事の際にはもっと明るく、読書はちょっと暗めにと、シーンに応じて使い分けが可能だ。 そして使用する光源は、目に負担をかけるブルーライトを大幅にカットして本来の色を的確に再現できる太陽光LEDを使用している。これは美術館でも使用される光源であり、絵を描いたり、図鑑を読んだりする際にも正しい色で再現できるので、学習意欲や創造性を育むにも適している。 もちろんデザイン面も抜かりはない。シンプルでコンパクトな設計なので、置き場所を選ばず、どんなインテリアともマッチする。本体部分のツールボックスで文具を簡単に整理整頓できるので、子供にとっても使いやすい。デスク周りがスッキリ片付き、趣味の書斎で使うにも便利だ。 よりよい光環境を整えることは、家具選びに負けないくらい重要である。その切り札が、このデスクライトなのである。カラーはブラックとホワイト、ベージュの3色。太陽光LEDは消費電力も少なく、光源寿命は4万時間。専用ステッカーを付属しており、カスタマイズできるようになっている。各39,960円(税込)。本製品は、ダイナースクラブのポイントで交換いただけます。詳しくは、本誌73ページをご参照ください。BALMUDAフリーダイヤル0120-686-717https://www.balmuda.com 一般的な白色LEDライト(イメージ)バルミューダ ザ・ライト(イメージ)頭の影が落ちる一般的なデスクライト手元に影ができない「バルミューダ ザ・ライト」55BALMUDAThe Light新発想で視界良好BALMUDA

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