橋場真紀子春を謳う、弘前公園の桜樹齢100年を超えて人Makiko HASHIBAきんせん日本に春を告げ、日本人の「心」の琴線に触れて、特別の感慨をもたらす淡いピンク色の花びら。全国に桜の名所は数あれど、青森県弘前公園の桜こそが、と讃える方々も少なくない。東京ドーム約10個分の広さ(約49万2000平方メートル)に、ソメイヨシノ・シダレザクラ・ヤエザクラなど52種、およそ2600本の桜が咲き競う弘前公園。そこには一年を通じて、桜の木への管理を怠らない『チーム桜守』のスタッフがいる。青森県で最初の女性樹木医でもある橋場真紀子さんは、その主要メンバー。桜を毎年美しく咲かせるために、手をかけ、検討を重ね、愛情を注ぎ続ける。桜前線、いよいよ弘前へ。弘前市公園緑地課『チーム桜守』・樹木医写真・岡村昌宏文・品川雅彦 11SignatureInterviewPhotographs by Masahiro OKAMURA(Crossover)Text by Masahiko SHINAGAWAno.92
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