SIGNATURE 2019 6月号
17/77

Signature2116日(月・祝)15:00 神奈川県民ホール21日(土)16:30 東京文化会館23日(月・祝)16:30 東京文化会館ダイナースクラブ会員特別優待東京公演 ★平日公演限定1階19列目以内保証!横浜公演 ★1階12列目以内保証!★1組につきもれなく公演プログラム1冊をプレゼント!!(予価2,500円)お申し込み ダイナースクラブ チケットサービスWEB予約 https://dnticket.jp/フリーダイヤル 0120-243-543 (月~金10:00~18:00 土・日・祝休)左:《オテロ》より。右:オテロ役のグレゴリー・クンデPhotographs: Catherine Ashmore / ROHTicket Information(上演時間約3時間40分、休憩1回含む)指揮:アントニオ・パッパーノ演出:デイヴィッド・マクヴィカー公演日程・会場9月 12日(木)18:30 東京文化会館 15日(日)15:00 東京文化会館18日(水)15:00 東京文化会館 22日(日)15:00 神奈川県民ホール料金(税込): S席 59,000円G.ヴェルディ作曲《オテロ》全4幕(上演時間約3時間15分、休憩1回含む)指揮:アントニオ・パッパーノ演出:キース・ウォーナー公演日程・会場9月 14日(土)15:00 神奈川県民ホール 料金(税込): S席 59,000円※やむを得ない事情により出演者が変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。※出演者変更にともなうチケットの払い戻し、公演日・券種の変更はお受けできません。※未就学児童のご入場不可※お手元にダイナースクラブカードをご用意のうえ、お電話ください。※お申し込みに際しては96ページの詳細をご確認ください。左:ファウスト役のヴィットリオ・グリゴーロ。右:《ファウスト》より。Photographs: Catherine Ashmore / ROH英国ロイヤル・オペラ2019年日本公演C.F.グノー作曲《ファウスト》全5幕かいさい いまヨーロッパで一番勢いのあるオペラハウスが、 これぞオペラの喜び! と快哉を叫びたくなる傑作を携え、4年ぶりにやってくる。フランス・グランド・オペラの昇華ともいうべきグノーのかぐわしい《ファウスト》全5幕と、イタリア・オペラの“申し子”ヴェルディの雄渾なドラマここに極まる《オテロ》全4幕。いずれも劇場の総合力が問われる大作だ。 オペラ界の女王とも形容されるロンドンのロイヤル・オペラハウス(ROH)は、劇場と相愛のマエストロ、トニーことアントニオ・パッパーノに率いられ、ここへきてますます好調だ。パッパーノの音楽監督就任(2002年)以来、ROHへの賛辞は尽きないが、私たちは彼らの魅力をもう何でも知っているような顔をしがちだ。 しかし彼らは名声に安住しない。舞台に、文学の薫り、男女の心情の移ろい、さらに今日的なメッセージを添える気鋭の演出家を招く。気鋭の歌手ともども、さらなる高みを目指す。監督の音楽的! 采配が冴えカンパニーが充実しているという点では、一昨年ワーグナーの《タンホイザー》で満場を魅了したミュンヘンのバイエルン国立歌劇場と双璧である。 文豪ゲーテの長篇に基づくグノーの傑ゆうこん作《ファウスト》は、創造の喜びを分かち合うロイヤル・オペラの象徴だ。スコットランド出身の才人でオペラ、演劇界からのオファーが絶えないデイヴィッド・マクヴィカーの演出は現実と魔境を巧みに描き分け、変幻自在。哲学者ファウスト、悪魔メフィストフェレスの思惑、乙女マルグリートの想いも鮮やかに視覚化される。 歌うはファンの声援も熱いイタリアのヴィットリオ・グリゴーロと伊達男イルデブランド・ダルカンジェロ。抜群のステージ・プレゼンスを誇る40歳代の男声が顔をそろえた。このオペラ、ワルツもデュエットもバレエも素晴らしい。 一方、シェイクスピアを愛したヴェルディの《オテロ》の演出は、イギリスの鬼才キース・ウォーナーに委ねられた。 タイトルロールは、ローマ歌劇場の《マノン・レスコー》でも称賛を博したヴェテランのグレゴリー・クンデ。オテロを陥れる悪役ヤーゴは第一人者ジェラルド・フィンリーで、ウォーナーが授ける演劇性ともども楽しみだが、パッパーノ指揮のオーケストラとコーラスも主役の座を争うのではないか。 きたる9月、伝統と格式を誇る英国ロイヤル・オペラの今を、存分に。文・奧田佳道(音楽評論家)olumnText by Yoshimichi OKUDA絶好調の“オペラの女王”英国ロイヤル・オペラ、威風堂々4年ぶりの来日3Entertainment

元のページ  ../index.html#17

このブックを見る