大胆な色彩に宿る精緻な美学写真・大志摩徹 文・松尾千鶴子 シンプルでクリーンなデザイン、そのうえ使いやすい。きりりとした佇まいのバッグに見られる長所は、これだけではない。使われているのはすべて均一に整った最高級レザー、そこに施された正確なステッチや艶やかなコバの仕上げは完璧。ブランドロゴはなくともそのクオリティだけでヴァレクストラという存在は明らかになる。 オレンジ&ブラックやホワイト&ブラックと、今シーズンはミニマルアートのようなバイカラーを中心に展開している。このアイコンバッグの「イジィデ」にはバッグ中央を表から後ろ側へと縦断する直線が、新作のトートバッグには大胆なカラーブロックが用いられている。色の切り替えは彩色ではなく、カットしたレザー同士をぴったりと合わせているのだ。それも寸分たがわぬ正確さで。これはヴァレクストラ伝統の職人技によるもの。どんなに拡大して見ても堪え得る美しさだ。シンプルを信条とするヴァレクストラでは鮮やかな色彩が利いてくる。夏の定番トートバッグも、トレンドに浮上したワンハンドルも、ブランドの豊富なカラーパレットが応えてくれる。 手前から、ミニイジィデ H16.5×W22×D12㎝、366,120円、スモール ボクシィ H30×W25.5×D9㎝、286,200円、ミディアム ボクシィ H38×W36×D7㎝、335,880円(すべて税込)お問い合わせヴァレクストラ・ジャパン電話03-3401-8017中央のターンロックが特徴のヴァレクストラのアイコンバッグ「イジィデ」と新作のトートバッグ「ボクシィ」共に、同じバイカラーで展開。明快な色彩の効果は、シンプルな夏のファッションをスタイリッシュに仕上げてくれる。なかでもオレンジは今季の注目カラー。「イジィデ」もトートバッグもショルダーストラップ付き。23Photograph by Toru OSHIMAText by Chizuko MATSUOWhat’s new ? FashionVALEXTRA
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