SIGNATURE 2019 8&9月号
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What’s new ? モダンな官能的美へ足元に訪れた新展開 「靴は身体の一部」であり、「美しい脚を完成させるための重要な要素」である。ポインテッドトゥ・パンプスの人気が再燃した今シーズン、この信念のもと作られたセルジオロッシのパンプスに、注目が集まっている。ほかのシューズブランドからもポインテッドトゥ・パンプスは多く発表されていて、復活の兆候は春夏シーズンのヒール付きミュールのリバイバルから予想はされていた。 レオパードプリントのファブリックパンプスは、アッパーにアイコンのメタルプレートとロングタンを配した「sr1」シリーズから。トゥからヒールへと続くシャープなラインが、アニマルモチーフのインパクトを得て官能的な美しさを放っている。ヒールの高さは4・5センチ。スティレットのハイヒールでも完璧な安定感を誇るセルジオロッシでこの高さなら、フラットシューズやスニーカーに慣れた女性にも再びトライできるパンプスだ。一度足を入れると、包み込まれるような安心感と、脚全体でしっかりと地面に立つ実感が味わえる。ファッションが装飾性を取り戻しつつある今、足元の装いにも新たな展開が訪れたのだ。写真・大志摩徹 文・松尾千鶴子sr1パンプス(ヒール4.5㎝)96,120円(税込)お問い合わせセルジオ ロッシ(セルジオ ロッシ カスタマーサービス)電話0570-0166001966年、高級靴職人の父を持つセルジオ・ロッシにより創業。モダンで官能的、かつ高い品質が評価を得て、ヴェルサーチやアライアなどのデザイナーのコレクションにも取り入れられていく。1足に120もの工程をかけ完成させるシューズは、日常的に履き続けても足にやさしい。23Photograph by Toru OSHIMAText by Chizuko MATSUOFashionSERGIO ROSSI

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