SIGNATURE 2019 8&9月号
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きじゅう文・シグネチャー編集部 ジャガー・ルクルトが、京都を舞台に〝アート・オブ・プレシジョン〜精度という名の芸術〜〞と題したイベントを開催した。 創業以来、〝時を計る精度〞と芸術性を高めるための〝技の精度〞にこだわってきたジャガー・ルクルト。それらを極める重要な要素を〝人の手〞と捉え、本イベントでは二人の時計職人とエナメル職人が来日、時計製造技術や世界屈指の応用美術技法を披露した。興味深かったのは、3人の人間国宝・福田喜重氏(刺繍)、須田賢司氏(木工芸)と山岸一男氏(沈金)を会場に招き、東西の〝人の手〞による技を一堂に披露したこと。それぞれの作品の高度な技術力、緻密なディテールを実現させる深い洞察力は、形は違えども不思議なシンクロニシティがあり、国内外から駆けつけたゲストの歓心を誘った。 「完璧な演出をつくり出すためには精度が極めて重要であり、それは自然や建築、文化や習慣においても同様です。そして、その精度こそが、京都という町と、1833年以来、スイスのジュウ渓谷で時計製造のノウハウと専門技術を追求し続けるジャガー・ルクルトとの共通項なのです」と、同社CEOのカトリーヌ・レニエ氏。 「精度という名の芸術」が、東西を問わず等しく存在することを発見できた一夜となった。EVENT REPORT主催:ジャガー・ルクルト上:会場として選ばれたのは、984年(永観2年)に戒算上人により開創された真如堂。中:2019年の新作「マスター・グランド・トラディション・ミニッツリピーター・パーペチュアル」は、ジャガー・ルクルト最高峰の「精度という名の芸術」。下:会場では東西の職人たちがその究極の技を披露した。65かいざんしょうにん開催日:2019年5月17日お問い合わせジャガールクルトフリーダイヤル0120-79-1833東西の技のシンクロニシティジャガー・ルクルト“アート・オブ・プレシジョン”

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