自分の立ち位置、居場所を確認することからデザインは始まる――松下計ダイナースクラブ60周年ロゴは、次の60年に続く未来への懸け橋 66まつした けい|1961年、横浜生まれ。東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。同大学院修了後『松下計デザイン室』を設立。現在、同大学デザイン科教授。主な仕事として、ドイツ・ハノーバー国際万国博覧会日本館シンボルマークおよびロゴデザイン、『ベネッセアートサイト直島』の島内サイン・パンフレット・ウェブサイト、『21_21 DESIGN SIGHT』の企画展カタログなどのディレクションがある。写真・永田忠彦 文・中村千晶東京・上野公園の東京藝術大学のキャンパスにて。左から:美術学部デザイン科「視覚・伝達研究室」松下計教授。美術研究科デザイン専攻 修士1年の本多万智さん、山越真衣さん、金子明日香さん。Photographs by Tadahiko NAGATA Text by Chiaki NAKAMURAダイナースクラブは、カードメンバーであるお客様と手を携えて、次世代の若手にエールを送るプロジェクトを展開しています。クラシック音楽、日本酒造り、女子プロゴルフなど、さまざまな分野で取り組みを進めていますが、東京藝術大学でデザインを学ぶ学生たちによるダイナースクラブ60周年記念ロゴのデザインコンペも、その一環で実施しました。デザイン決定の過程ではダイナースクラブの社員も参加し、「60年のその先へ」の第一歩を、若いデザイナーのロゴとともに踏み出します。Diners Club 60th Anniversary Logo
元のページ ../index.html#56