SIGNATURE 2019 11月号
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What’s new ? ショー会場は世界屈指のビジネススクールであるボッコーニ大学。卒業生の約半数が女性で、政治・経済界に多くの有力者を輩出。今季のテーマにふさわしい場所だった。今回のコーディネートは足元をサイハイブーツと合わせていたが、他のジャケットではワイドパンツも多用。歩く姿が優雅で逞しい。 パワーショルダーのビッグジャケットとミニスカート、そこにモヘアのビッグカーディガンをレイヤード。こんなルックから、マックスマーラの秋冬コレクションは始まった。色は90年代風グラマラスなグリーン、ブルー、イエローのそれぞれ全身1色。ロングカーディガンの中はシャギーな同素材のセットアップ。インのタートルネックセーターがビッグなアウターとの対比で首を細く見せる効果に、同時にパワーショルダーによって女性の顔もより小さく見えて全身のバランスが理想的に整うのだ。 今シーズン、多くのブランドがクラシックへと回帰して、テーラードジャケットは最も注目されるアイテムへと昇格した。メインのシルエットは、このジャケットのようにボクシー、丈は長めだ。コレクションを通してポケットも重要なディテールで、自立した女性の象徴とも思える。セットアップと全身ワンカラーのコーディネートも注目のトレンドに挙がり、今回のルックは奇しくもすべてを満たしている。今季のテーマは“The Politics of Glamour”。 強く賢くグラマラスに進化したクラシックが描かれていた。写真・大志摩 徹 文・松尾千鶴子Photograph by Toru OSHIMAText by Chizuko MATSUO23カーディガン116,000円、ジャケット163,000円セーター56,000円、スカート61,000円(すべて税抜)お問い合わせマックスマーラ(マックスマーラ ジャパン)フリーコール0120-030-535パワーを得て進化したグラマラスなクラシックFashionMAX MARA

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