歴史と最新モードが溶け合う老舗カフェ 元ナポレオン軍兵士、アントニオ・コヴァが、ミラノのスカラ座横にパスティッチェリア（菓子店）『コヴァ』を創業したのは1817年。イタリア・モードの牙城、モンテナポレオーネ通りに移転した後も、ミラネーゼにとってなくてはならない老舗カフェとして君臨してきた。甘い菓子パンとエスプレッソで朝をスタートさせ、一日の節目節目に大切な役割を果たすのが、イタリア人にとってのカフェであり、『コヴァ』である。 2013年、LVMH（モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン）との統合に伴い、改装工事を行った際、「『両親や祖父母に連れられ通った想い出の場所を、お願いだから変えないで』と、常連の方々に言われました」と、CEOのパオラ・ファッチョーリさん。 だから創業200年以上が経つ今も、芸術家や政治家たちが集った時代の内装はそのままだ。歴史を慈しみつつ、最新モードを生み出す街にふさわしい場所として。第一章 ファッションブランドがつくる〝食空間〞345121.美しいプチフールが並ぶショーケース。2.19世紀から門外不出のレシピで作られている特製パネットーネ。パネットーネはクリスマスに食べるのが一般的だが、『コヴァ』のものは通年販売される人気商品。3.7時45分から20時30分まで毎日営業し、ミラネーゼの様々な食シーンに対応。写真は温野菜のサラダランチに１杯のフランチャコルタを合わせて。4.CEOのパオラ・ファッチョーリさん。5.創業当時から変わらない優雅な内装。Via Montenapoleone 8, 20121 Milano T. +39-02-7600-5599 http://www.pasticceriacova.com/コヴァ38COVAInformationCOVA
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