昔ながらの郷土料理にもピタリと合うスパイシーなパスタ料理にはブリュットを選んで 創業150年の『トラットリア・デル・ガッロ』。店があるフランチャコルタ南部のロヴァートは、かつてロンバルディア州最大の肉市場があった。だからこの店の名物は、町に16世紀から伝わる「牛肉のオイル煮」。牛肉にアンチョビの風味をつけて煮込んだ一品だが、そんなガッツリした肉料理にもフランチャコルタがいけると、オーナーのオノフリオ氏。「フランチャコルタといえば、昔は乾杯に飲むだけと思われていましたが、最近はどんな料理にも合わせられるものが増えてきた。サテンやブリュットなら前菜やパスタ料理に、ドザッジョ・ゼロなどのタイプならセコンド料理にも負けません」。 フランチャコルタのエルブスコにある『ラルベラータ』は、ラグジュアリーなエノ・ツーリズムホテルとして、イタリア国内外から人気を博す。そのメイン・ダイニングルームが『レオーネフェリーチェ・ヴィスタ・ラーゴ』。フランチャコルタとカップリングさせた、スタイリッシュな郷土料理が楽しめる。メートル・ドテルのファビオ・ザマ氏に、フランチャコルタを選ぶ時のポイントを聞いた。「こってりした料理には酸の強めな古いヴィンテージを、魚や野菜料理には飲みやすいフレッシュな仕上げのものがいい。デザート、特にチーズケーキなどにはサテンやドゥミセックがとてもよく合いますよ」。3421134211.肉料理に合わせたフランチャコルタ・ブリュット・ロゼ・ボケ。100%ピノ・ノワールで造られたロゼだから肉料理にもバランスが取れた美味しさ。2.前菜は地元のサラミ類と、「野菜の庭師風煮込み」の盛り合わせ。3.小さな路地にある昔ながらの店構え。店名のGallo(雄鶏)の看板が目印 4.かつて肉市場で働く労働者たちが、朝の5時から赤ワインとトリッパを食べていた、そんな時代のままの店内。Trattoria del Gallo1.「リングイネ、イゼオ湖のイワシとフェンネル、パン粉あえ」。イゼオ湖のイワシというのは実はニシン科の淡水魚のことで、地元の名物になっている。パスタは高品質で有名な「マンチーニ」のもの。合わせたワインはベッラヴィスタ・ブリュット・ラ・スカラ。2.前菜は「赤カブのタルタル、ワカモレ、サワークリーム、カルヴィシウスのキャヴィア」。3.ホテルのエントランス。4.気持ちのいいテラス席からはイゼオ湖が遠くに見える。Leonefelice Vista Lagoトラットリア・デル・ガッロレオーネフェリーチェ・ヴィスタ・ラーゴ44Via Cantine, 10-25038 Rovato Tel: +39 030 7240150 http://www.trattoriadelgallo.itVia Vittorio Emanuele, 23 - 25030 Erbusco Tel:+39 030 7760550 http://www.albereta.it/InformationInformationフランチャコルタの生産者を訪れる旅の途中で、料理と合わせて楽しんでみたいフランチャコルタ。新しい味との出合いや、知らなかった組み合わせを発見したり……。ゆったりと心ゆくまで酔ってみるのも、楽しそうだ。Trattoria del GalloLeonefelice Vista Lago第三章フランチャコルタのあるテーブル
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