お昼休みを挟んで、サックス奏者上野さんがピアニスト黒岩さんの伴奏で、超絶技巧を披露。サックスで除夜の鐘の音を再現するなど、会場皆さんの爆笑と、感嘆の声を集めていました。
東京藝大アウトリーチコンサートin気仙沼 ~若手トッププレーヤーがやってくる~ワークショップとコンサートが一体となったアウトリーチは、東京藝大と地域、学校が協働する活動であり、音楽の教育・普及のみならず、地域の人材育成に深くかかわっている活動です。 |
2015年11月15日開催
11月15日 日曜日、いまだ東日本大震災の爪痕が残る、気仙沼市の市立新月中学校に東京藝大若手トップアーティストが訪問しました。
午前中はサックス奏者の上野さんが、吹奏楽部を直接指導。ヴァイオリニスト長尾さんと、ピアニスト黒岩さんが、残りの生徒を、半数に分けてワークショップを開催しました。
続いて、ピアニストの黒岩さんが超絶技巧の作曲で知られるリストの作品を演奏し。今回は会場に弾いている手元を見せるように工夫し、どれだけ指が早く動いているかを、会場の皆様に見ていただきました。
最後に、ヴァイオリニスト長尾さんが、ピアニスト黒岩さんの伴奏で、ヴァイオリンの超絶技巧曲を披露しました。速弾きしながら、右手で弦を弾いたり、左手で弦を叩いたり、目まぐるしい動きに、会場から多くのため息が聞こえてきました。
若手アーティストの演奏終了後は、新月中学校吹奏楽部に、サックス奏者として上野さんが参加し、演奏会を行いました。その後、新月中学校全校生徒が、若手アーティスト、東京藝大佐野教授へのお礼の気持ちを込めて、合唱を行いました。
最後に、フカヒレで有名な気仙沼市の特選品として、サメ皮のコインケースをプレゼントしていただき、若手アーティスト3名とも非常に気に入ったようで、喜んでいらっしゃいました。
感受性の高い中学生が、一流のアーティストとふれあい、生で演奏を聴いて、素晴らしい体験をした一日になったと思います。3人のアーティストは、「勉強も音楽も短期間に集中してやっても上達しない。毎日コツコツと積み重ねることが一番大切。」と同じことをおっしゃっていました。
<担当:H.K>
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