Event Report

東京藝術大学アウトリーチ活動 “打楽器ワークショップ” in 葛飾

~打楽器の幅広い音色を楽しもう~

2018年9月25日開催

東京藝術大学の学生や卒業生が「本物の音楽」をお届けする“音楽アウトリーチ活動”。ダイナースクラブもアーティストサポートファンドを通じて応援し続けている活動ですが、9月は音楽学部・打楽器専攻の4名の学生が葛飾区立・堀切小学校を訪問し、4年生の児童を対象に“打楽器ワークショップ”を実施しました。
今回訪問したのは大学院在籍中の沓名大地さん、大学在籍中の麻生弥絵さん、石川大樹さん、安藤巴さん。子供に分かりやすいよう、全員違う色のシャツを着て臨みました。打楽器のワークショップでは出演者が楽器を持ち込まず、小学校で児童たちが普段触っている楽器をあえて使うことがポイントとなります。

ゲストティーチャーの登場に緊張気味の子供たちでしたが、司会進行の石川さんが「1曲目は楽器を使いません!」と言うと「マジか?」との声も聞こえ、ざわめきがおきました。体をたたいたり、手拍子や口笛で音を出すボディーパーカッションで”ロックトラップ”という曲を披露し、体でもたたく場所により音が違うことを感じてもらいました。
続いてはマリンバと鉄琴で“秋の歌メドレー”を演奏。木の温かみある音と鉄のかわいらしい音が美しいハーモニーを生み出し、子供たちは自分たちが演奏する時との音の違いに少し驚きながらも、4人が奏でる音に聴き入っていました。
後半は子供たちが実際に打楽器を演奏して、打楽器の幅広い音色を体験してもらうレッスンを行いました。3つの打楽器で“アマンド ショコラ”を合奏するのですが、まずは、トライアングルの演奏指導を実施。トライアングルの伸びる音には「お葬式の音みたい!」、手を当てて短く止めた音には「時計の針の音!」と様ざまな表現が飛び出し、先生たちが自由な感性に感心する場面もありました。

2つ目の楽器はタンバリン。ハイタッチの例をあげて、二人がお互いに手を合わせれば痛くないように、タンバリンを打つ時もタンバリンと手の両方を動かして「タンバリンと両想いになって」と指導されると、照れくさいような笑い顔が広がりました。打つ時の手の形によって、音の高さや明るさが違うことを学び、手の形を使い分けてリズムを作っていました。
3つ目の楽器はウッドストック。ツー・スリーのテンポでの演奏を練習する際に、リズムのとり方を「イカか、スイカか」とごろ合わせをして覚えるとよいと教えると、「私はスイカ!」と好きな方を選ぶ子供もいて、和やかな雰囲気に。リズムのとり方にごろ合わせをつける方法は、子供たちが覚えやすいよう学生たちが教育実習やワークショップで使う手法とのこと。確かに子供たちの頭にすっとリズムが入って行っているようでした。

仕上げには3つの打楽器で合奏を実施。学生たちが「みんなセンスが良いからもう少し早く弾けるかな?」と促すと、子供たちのやる気も最高潮になり、アップテンポで見事に合奏をやり遂げていました。
最後は4名がハチャトゥリアンの”レズギンカ”を披露してくれました。マリンバの華麗なバチさばきを真剣なまなざしで見つめたり、ドラムセットの格好よさに夢中になったり、打楽器の振動が「足に響く」と言ったりと、思い思いの感性で素晴らしい演奏を楽しみ、あっという間に45分のワークショップは終了となりました。

終了時にはすっかり緊張の解けた子供たちは「これ、本当にいつも使っている楽器?」と楽器を触ったり、中には「また明日!」と言って帰る子供も。子供たちには今まで体験したことがない本物の音に触れ、また、みんなで1つになって合奏する楽しさも知る貴重な体験となりました。
学生たちの「打楽器は音程の楽器。打楽器だけでたくさんの表現ができることを体験してもらって、音楽の楽しさを知ってもらいたい」という思いが伝わったワークショップでした。

ダイナースクラブは、これからも才能ある若手アーティストや”音楽アウトリーチ活動”を応援してまいります。
皆様もぜひ「ダイナースクラブ アーティストサポートファンド」を通じてご支援ください!
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