風情漂う古井戸が迎える割烹で、
旬を盛り込んだ本格京懐石を。

閼伽井

築100年以上の元お茶屋で
功徳水にあやかる井戸に迎えられ

賑やかな花見小路通から一本西へ入ると、落ち着いた風情の西花見小路通。大きな紅のれんがかかる趣ある建物は、築100年以上の元お茶屋。格子戸を開けば、古色を帯びた井戸「閼伽井(あかい)」が静かに出迎えてくれます。「閼伽」とは尊い客に捧げる水、その水をくむ井戸が「閼伽井」。ご主人・阿部博輝(あべひろき)さんは「料理の根本は水」という思いと、新潟の生家の屋号「井戸屋」にちなんでこの名を店に付けたのだそうです。

京の情趣と神髄を、肌で感じる空間

8人兄弟のうち半数が料理人、同じく料理人だったお兄さまに呼ばれて京都へやってきた阿部さんは、木屋町三条「藤や」、京都ホテル「入船」など数々の京料理の名店を経て2007年、自身の店を構えました。2009年には井戸を備えた、このしっとりとした屋形へ。沓脱石から上がって引き戸を開ければ、石灯籠の立つ坪庭をガラス越しに望むゆったりとしたカウンターが広がります。2階には毛氈敷きの落ち着いた個室も。いずれも、目で舌で京の情趣を味わう至福のひとときへと誘ってくれます。

日本古来の四季を
心尽くしで伝える繊細な技

「京懐石の要は季節感。本来の旬に関わりなく食材が手に入る昨今だからこそ、本当の季節を感じていただきたくて」と、お皿を彩る野草は八瀬の山で自ら摘んで用意するという阿部さん。コースに必ず登場する名物「閼伽井卵」は、卵黄の味噌漬けを裏ごしして数の子を混ぜて固めた手間ひまを惜しまぬ一品。ほのかに甘くしっとり濃厚な風味のファンは数知れず。卵形の器は五条坂・平野仁平氏の手になるもので、こうした京都の現代作家作品と骨董の器が織り交ぜて供されるのも楽しみ。そしてコースを締めくくるのは、お菓子と抹茶。ゆり根の雪餅やかぼちゃの浮島など、器に並ぶお菓子もすべてご主人の手によるもの。内容は季節に合わせて変わります。料理同様、阿部さんの感性が端々に光り、食事の最後の一品として十二分にお腹と心を満たしてくれます。

2月頃までの季節限定で、21,600円のコースに「津居山の松葉蟹と蟹味噌」が登場。兵庫県豊岡市の津居山港で水揚げされ、活きのいい状態で浜茹でされた松葉蟹が雪に見立てられた氷の上に、美しく盛り付けられています。甘みが強く芳醇な味わいが楽しめます。

ダイナースクラブ会員 限定特典

ダイナースクラブカードに限り、クレジットカード払いが可能です。

お店から《食前酒1杯》を提供。

※ご予約の際は、ダイナースクラブ ウェブサイトをご覧の旨、お伝えください。

※お支払いはダイナースクラブカードをご利用ください。

閼伽井

住所 〒605-0074
京都市東山区祇園町南側570-7
電話番号

075-551-8181

  • ※ご予約の際は、ダイナースクラブのHPを見てとお伝えください。
営業時間 昼はお店にお問い合わせください
夜18:00-20:00(入店)
定休日 不定休
お料理

コース 20,000円 25,000円 30,000円(税別・サービス料 カウンター10%・お座敷15%別)

お席 1階カウンター5席、2階お座敷1室(2~5名様)

2014.11.17

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