巻頭エッセイは「シグネチャー」の看板企画でもあります。
古くはジャーナリストの塩田丸男さん、編集者の諸井薫さんが交互に名文を寄せ、2023年11月号までは作家の伊集院静さんが忘れがたい言葉の数々をつづってきました。
それらは何冊も書籍にまとめられ、いまも読書好き、エッセイ好きの方々に愛読されています。
2024年5月号から、待望の新企画がスタートです。
お一人は芥川賞作家で現在は芥川賞選考委員でもある吉田修一さん。もうお一方は映画、テレビドラマで活躍する俳優の中谷美紀さん。
5月号は吉田さん、6月号は中谷さん、というふうに交互連載となります。吉田さんのエッセイには市村譲さんのイラストを、中谷さんのエッセイはご自身が撮影した写真を添えてお届けします。
日々の発見を時に鋭く、時に優しく――お二人の個性・感性が読みどころとなります。
<吉田修一さんからのメッセージ>
より良く日々に在るとはどういうことか。
そんなことを考えながら、自分なりの歳時記を綴っていきたいと思っております。
<吉田修一さんプロフィール>
長崎県出身。法政大学卒業。1997年「最後の息子」で文學界新人賞。2002年『パレード』で山本周五郎賞、同年発表の「パーク・ライフ」で芥川賞、2007年『悪人』で大佛次郎賞、毎日出版文化賞を、2010年『横道世之介』で柴田錬三郎賞、2019年『国宝』で芸術選奨文部科学大臣賞、中央公論文芸賞を受賞。
2016年から芥川賞選考委員。
<中谷美紀さんからのメッセージ>
かく言う私も
ダイナースクラブカードホルダーでして、
様々な恩恵に与って参りました。
そうした旅先でのあれこれや、
欧州で暮らす日々の思いを
綴らせていただきたいと存じますゆえ、
しばしお付き合いいただけましたら幸いです。
<中谷美紀さんプロフィール>
東京都出身。1993年テレビドラマ『ひとつ屋根の下』で俳優デビュー。『リング』『ケイゾク』『軍司官兵衛』などに出演。2006年には映画『嫌われ松子の一生』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞をはじめ多数受賞。『インド旅行記』シリーズや、『オーストリア滞在記』などの執筆活動にも意欲的で、近著には『文はやりたし』がある。
会員誌「シグネチャー」巻頭エッセイ ここが読みどころ