音楽アウトリーチ活動を実施した学生の感想です。
2016年1月10日・11日
西巣鴨音楽堂で、音楽アウトリーチ受講生による発表会を開催した。
10日は木管五重奏(フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン)、11日はサックスカルテットという内容。
木管五重奏は、それぞれの楽器の紹介をていねいに行い、聴衆からも多くの質問が寄せられた。
アウトリーチコンサートならではの温かな雰囲気のなか、活気あるコミュニケーションが展開された。11日のサックスカルテットは、日本の若手サックス界をリードする上野耕平率いるカルテットで、超満員の聴衆であふれかえった。
2016年1月27日
日本を代表する尺八演奏家、藤原道山氏と横浜市立西中学校を訪問し、中学生を対象に尺八の演奏と指導を、続いて横浜市の音楽教員を対象に邦楽のワークショップを行った。生徒に対する道山氏の教え方、かかわり方を横浜市の教員が参観し、続く6時間目には、教員たちが実際に尺八を経験するという形を取った。
直接指導を受けた中学生はもちろん、道山氏の教授ぶりを参観できた上で指導も受けることができた約50名の音楽教員にとっては、かけがえのない経験となったにちがいない。
2016年2月29日
打楽器専攻の学生3名が、演奏を聴かせるとともに楽器体験を通して基本的な奏法の指導を行った。
打楽器奏者のパフォーマンスの面白さに子どもたちは魅了されたとともに、日頃使い慣れた楽器でも、いろいろな奏法によってさまざまな可能性が引き出されることに大きな刺激を受けていた。
2016年3月3日
羽村東小学校は、ジュニアオーケストラの活動が盛んなことで有名である。
その学校で、留学先のハンガリーより一時帰国していたヴァイオリン奏者の長尾春花さんが弦楽の指導とコンサートを行った。
長尾さんからは、羽村東の子どもたちの音楽性の高さ、さらには子どもたちの演奏を聴く態度の素晴らしさに驚くとともに感動を覚えたとのコメントが届いた。
2016年3月10日
津軽三味線の山下靖喬君と邦楽囃子の石森裕也君が高麗川小学校において、演奏中心のパフォーマンスを行った。
山下君の三味線の迫力に子どもは圧倒され、さらには石森君の面を付けて衣装をまとった舞と演奏に大きな歓声を送っていた。
2016年3月14日
春日学園は小中一貫の学校で、多くのゲストが訪れる学校としても知られている。
アーティストの訪問も少なくはなく、ある意味、外部からの講師等に 慣れている子どもたちである。その子どもたちも、さすがに津軽三味線日本一の山下靖喬君の演奏が始まると、それまでのわいわい感が消え、聴き入っていた。
山下君に対する質問も活発で、大変熱い、活気にあふれたコンサートとなった。
2016年6月27日
東京藝大邦楽科で雅楽を専攻する学生が高校生の前で、笙(しょう)や篳篥(ひちりき)といった楽器を演奏しました。
高校生たちにとっては、音楽の授業で「越天楽」くらいは鑑賞したことはあるものの、本物の雅楽の楽器やその響きを体験したことはほとんどなく、大変興味深く聴いていた。
和楽器は年配者のやるものという固定観念を払拭するためにも、若い学生たちがこうしたアウトリーチの機会を活用することは意義深い。
2016年7月11日
大学院に所属しながらもすでに合唱指導者として確固たる地位を築いている黒川和伸君が、第三田名部小学校の合唱部一同を対象に、発声や歌唱の指導を行った。黒川君の指導は指導言が多様で、子どもたちにも実にわかりやすく、しかも終始笑いの絶えない実践となった。
2016年7月20日~22日
「同郷の者として一刻も早くお訪ねしたかった」という熊本出身の山下靖喬君が、熊本の被災地を訪問。高齢者施設や学校等で津軽三味線の演奏をお届けし、子供からお年寄りまで多くの方々を本物の音で魅了した。
2016年8月29日~31日
サックスカルテット“The Rev”のメンバー4人が、小・中学校や仮設住宅、さらに熊本県庁のロビーで演奏を披露。特に吹奏楽部の生徒達の、4人の指導を吸収しようとする真剣なまなざしが印象的だった。
2016年9月7日
佐古小学校は、合唱活動やバンド活動の盛んな小学校で、コンクール等でも優秀な成績を収めている。
学校全体で授業や音楽集会などの日常の音楽活動にも積極的に取り組んでいる学校である。
サックスの上野耕平君、ピアノの黒岩航紀君とダイナースクラブ主催のコンサートでもお馴染みの演奏家が放課後、地域にも開かれたアウトリーチコンサートを行った。
彼らの音、息遣い、指使いを目の当たりにした子どもたちにとっては忘れ難い思い出となろう。
2016年9月12~13日および26~28日
東京藝術大学と伊那市との連携で行われたアウトリーチで、前半の2日間は、合唱指導者2名(大学院生と教育研究助手)が市内の3つの学校をめぐり、全校合 唱と学年合唱の指導を行った。
後半の3日間は、打楽器専攻の学生3名が、市内の4つの学校をまわり、コンサートとワークショップを展開した。
2016年9月24日
津軽三味線の山下靖喬君は昨年に続き、邦楽囃子の石森裕也君は初めての古民家でのコンサート出演となった。
予定の50名をはるかに上回り、90名以上 の聴衆が集まった。スピード感あふれる超絶技巧の演奏と独創的なパフォーマンスによって、従来の日本音楽の枠を超えた二人の「芸」は、日本音楽を 聴き慣れた地域の方々にも新鮮な驚きと感動をもたらした。
2016年10月17日
打楽器の永野雅晴君は、松山市出身で窪田小学校の隣の小学校の卒業。
つまり、故郷でのアウトリーチである。中学年と高学年に分けて、演奏と楽器の基本奏法のワークショップを行った。
窪田小の子どもたちは大変反応がよく、音楽的にも高いレベルの子が多かった。永野君が当初予定していた奏法よりも、より難易度の高いものまで挑戦することができた。
2016年11月18日
ここ数年継続している指ヶ谷小学校でのゲストコンサートである。今回は、学部3年の宮越敦士率いるサックスカルテットが担当したが、サックス人口の多さ、タレントの豊富さをうかがわせる質の高いパフォーマンスであった。
2016年 年間プログラム
東京藝術大学大学院博士課程で箏曲を専攻する村澤丈児君を中心に、邦楽科の学部学生2名を加えたチームで、平成28年度を通して計10回の和楽器指導(生田流箏曲)を清瀬市で実施した。 対象は、特別支援クラスの20名の生徒たち。基本的な事柄から曲の指導までを行い、2月には市内の中学校による発表会で、その成果を披露した。
2016年1月~12月に音楽アウトリーチ活動を実施した学生の感想をご紹介します。クレジットカードのダイナースクラブ公式サイトをぜひご活用ください。