この日のために、東京サロンから運び込まれたベーゼンドルファーは、クリムトのWoman in Goldを描いた"グスタフ・クリムトへのオマージュ"で 世界25台限定。
アール・ヌーヴォーのもっとも有名なオーストリア人画家の1人であるグスタフ・クリムト(1862-1918)はベーゼンドルファーピアノと並びオーストリアの文化と芸術を代表する数々の素晴らしい作品を生み出してきました。ベーゼンドルファーの職人がピアノの屋根の内側に原画の繊細な部分まで忠実に再現したモデルです。譜面台や脚の上部にまでも金箔を贅沢に使い、ウィーンの音と近代美術を融合させた、楽器であり美術品でもある、まさにウィーンを代表する芸術作品です。
ベーゼンドルファー「長楽館」サロンコンサート祇園祭の京都、百年の歴史を誇る洋館で過ごす特別な時間 |
2017年7月23日開催
ウィーンの至宝ベーゼンドルファーの調べを、京都市有形文化財「長楽館」で堪能するコンサートを開催しました。明治42年に、『煙草王』と呼ばれた実業家村井吉兵衛により賓客をもてなすために迎賓館として建築された洋館です。今年は、祇園祭・後祭巡行の前日に開催しました。
今回のピアニストは、イリーナ・メジューエワさん。ロシア生まれ。モスクワのグネーシン特別音楽学校とグネーシン音楽大学(現ロシア音楽アカデミー)でウラジーミル・トロップに師事。1992年ロッテルダム(オランダ)で開催された第4回エドゥアルド・フリプセ国際コンクールでの優勝後、オランダ、ドイツ、フランスなどで公演を行い、1997年からは日本を本拠地として活動しています。
≪当日のプログラム≫
【シューベルト=リスト】連祷
【リスト】愛の夢 第3番
【ワーグナー=リスト】イゾルデの愛の死
【ショパン】ノクターン 嬰ハ短調(遺作)
マズルカ op.6-2,op.24-4
バラード第3番
【ドビュッシー】沈める寺
【メネトル】プリマヴェラ(春)
コンサートの後は、長楽館パティシエ特製のデザートセットを召しあがっていただきました。スパークリングワインから始まり、デザートプレートと、メインデザートを長楽館特製の紅茶と一緒に。
長楽館の意匠の異なるアンティークサロンで優雅なひとときをお過ごしいただきました。
開催後、迫力ある演奏を楽しむことができたとお声をいただきました。<担当:宮・濱>