SDGs 17のゲート
持続可能な社会のためにわたしたちができること
日本よりSDGsへの取り組みが熱心な欧米。化粧筆ひとつとっても、エシカルなものにこだわる人は少なくない。エシカルな化粧ブラシとは、動物の毛を使わないもの。さまざまな熊野筆のメーカーが取り組んでいるが、海外からも好評を集めているのは「晃祐堂」だ。
晃祐堂が人工毛のブラシに着手した大きなきっかけはコロナ禍。中国政府が野生動物の取引を禁止したことが理由だ。伝統的に用いられていた山羊やリス、馬の毛の代わりに人工毛を採用したブラシを開発し、2021年から販売を開始。
素材はプラスチックの一種であるPBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂やトウモロコシ由来の繊維であるPTT(ポリトリメチレンテレフタレート)で作った毛を使用した。好評な理由は、素材への配慮はもちろん、徹底的にこだわった肌触り。
人工毛は艶を出すキューティクルがなく、弾力が異なるので苦労した。しかし最終的には、細光峰と呼ばれる雄山羊の胸元から取れる上質な毛を彷彿させ、コシはありながら肌に優しく、粉の含みがよい熊野筆らしい化粧筆に仕上がった。これは晃祐堂にいる伝統工芸士の技術、ノウハウをベースとして生まれた化粧筆づくりの成果といえるだろう。
晃祐堂では、新たに地元、広島の里山を守るべく間伐材を筆の持ち手にした商品も開発中。工房で体験できる筆づくりでも、間伐材を使った自分だけの1本を制作することができるので、ぜひ一度訪れてみてほしい。
写真は、高品質のPBT樹脂の人工毛を使用したMakikoシリーズ。用途に合わせて、1本ずつ購入することもできるが、おすすめは専用のポーチ付きで旅行時の携帯にも便利なセット。パウダーやファンデーションに使用できる「パウダーブラシ」や「チークブラシ」「アイシャドウブラシL」「アイシャドウブラシM」「リップ&アイライナーブラシ」の5本がセットになっている。
いずれも使い心地の良さでリピートする人も多いそうだ。15,000円(税込)。
写真・大志摩 徹 文・小倉理加
*掲載情報は2023年5月号掲載時点のものです。
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