SDGs 17のゲート
テレワーク促進でペーパーレス化が進んだとはいえ、日本ではまだまだ紙文化が健在だ。2018年のデータだが、日本製紙連合会の発表によると、日本人は年間200キログラムの紙を消費しており、これは樹齢20〜30年の樹木約4本分に当たるそうだ。森林伐採は、近頃急増している土砂崩れなどの原因になるため、早急に紙の消費量を減らしたい。
その想いを叶えたのが、アメリカ生まれのスマートノート「ロケットブック」である。帳面がリサイクル可能な複合ポリエステル製で、繰り返し使える。開発者が紙の専門家と共同で開発した素材で、インクが染みたり、書いたものが擦れる心配もなく、ストレスフリーな書き心地だ。
基本は、ノートを購入すると付属しているフリクションペンとマイクロファイバータオルを使う。カラーのフリクションペンにも対応しており、ウェットティッシュでもきれいに拭き取れ、上書きしても違和感はない。この“拭く”“書く”を繰り返しても千回以上は使えるので、半永久的に使用可能というわけだ。
さらに、専用アプリを活用すれば、スマートフォンをかざすだけでページの隅にある二次元コードに反応するので、手間なく瞬時にスキャンしてデータを保存してくれる。クラウドで共有もできるので、テレワークにも向いている。これ一冊あれば地球に優しいだけではなく、時間の短縮にもつながる。使い始めたら、きっと従来のノートには戻れなくなるはずだ。
ロケットブックは3サイズあり、こちらがノート型(21.6×28㎝、32ページ)。フリクションペン(黒)1本とマイクロファイバータオルが付属。各4,980円(税込)。ほかに、手帳型(15.5×22.5㎝、36ページ)、ミニ型(9×14㎝、48ページ)がある。売り上げの一部がサステナブル事業に投資されるのもポイント。
写真・大志摩 徹 文・小倉理加
ロケットブックジャパン
*掲載情報は2022年10月号掲載時点のものです。
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