Special
イラストレーション・naohiga
長く愛用する"モノ"には理由がある。その"モノ"でしか達成できない利便性。しっくりと馴染む使い心地。当たり前のようにあるけれど、いざなくなるとその存在感を痛感してしまう"モノ"。目利きたちの暮らしに馴染む、"定番"を聞いてみた。
\ 初登場!/
サッカーを科学する
洒落者解説者
福西崇史
移動中や滞在先で、見る世界を
変えてくれるイヤホン
長く愛用するモノはたくさんあるのだけれど、ないと困るモノといえば、イヤホン。仕事柄、どうしても旅に出ることが多い僕にとっては、移動中でも滞在先でも、ひとときも手放せない必需品なんです。
現在愛用中なのは、SONYのWF-1000XM5。以前使用していたイヤホンの充電ケースをなくしてしまい、新しいモノを探していた際、音にうるさい友人から勧められ、わざわざ発売日を待って購入。音楽を聴くにも、サッカーの試合を観るにも、最適な音質に整えてくれて臨場感が味わえる。
時計にハマったり、旨いうどんを探求してみたり、凝り出せばとことん追求してしまう傾向があるのだけれど、今、結局たどり着いているのが、時計ならアップルウォッチで、うどんなら香川のぶっかけ。僕にとって長く愛するモノとは、その世界を精査したうえで、納得した"シンプルさ"になるのかもしれません。
Takashi FUKUNISHI
愛媛県出身。1995年ジュビロ磐田所属。以後、FC東京、東京ヴェルディ等で活躍する。日本代表にもたびたび選出され、日韓・ワールドカップ、AFCアジアカップ 中国大会、ドイツ・ワールドカップ等、国際試合では主軸のM Fとして注目された。2009年 現役引退。現在は解説者、サッカー教室、講演会、トークショーなどサッカー普及のための活動を続けている。
Instagram @takashi_fukunishi
日本のアートシーンを底から支えてきた
三代目・銀座の粋人
日比康造
サスペンダーとダレス・バッグ。
銀座に馴染む僕のスタイル
親父から譲り受けたタキシードに付いていたサスペンダー。着けてみた時、ベルトよりパンツのシルエットが綺麗に見えたのが、愛用するようになったきっかけでした。
白いTシャツに白いパンツというシンプルさでも、サスペンダーひとつでサマになるし、飽きずに着られる。夏ならシルク、冬ならレザー、柄を変えれば組み合わせは無限大。それにダレス・バッグという、いわゆる昔の医者が持っていた、がまぐち型のバッグを持つのが僕のスタイルになっています。
愛用品は『銀座タニザワ』さんのミニダレス。開口部の広いバッグはハードな呑み方をする僕にとって、酔った状態でもモノが簡単に探せるのもいい(笑)。がまぐち部分はテーブル代わりにもなり、電車の中でちょっとした作業もできる。機能性は重要。けれど、サスペンダーもダレス・バッグも、銀座の街にしっくりと馴染んでくれるところが愛用している一番の理由なんです。
Kozo HIBI
大正6年創業、銀座に100年以上続く画材店『月光荘』3代目店主。店名は、初代と懇意にしていた与謝野鉄幹・晶子が詠んだ歌にちなむ。日本初の純国産絵の具の開発に成功し、オリジナル製品のみを取り扱う世界唯一の画材店としてその名を知られる。トレードマークの「友を呼ぶホルン」は、その音のもとに多くの仲間が集うようにと、与謝野夫妻を中心とした当時の文化人たちが考案したもの。
Instagram @kozohibi
時代を生み出し続ける
ブランドプロデューサー
柴田陽子
白Tシャツにスニーカー。
究極の定番はいくつもストックする愛用品
白いTシャツとスニーカー。このスタイルが、私がずっと愛用する究極の定番です。でもだからこそ、「コレ!」と思う一品に出合うのが難しい。白Tシャツはサラサラした肌触りや長さなどを探求した結果、自社ブランドBORDERS at BALCONYで納得のいくモノを作ってしまいました。
スニーカーの愛用品はゴールデングースの"フランシー"という型のハイカット。パンツの裾が綺麗に出る長さとか、ハイカットのスニーカーは微妙に難しいのだけれど、これは完璧。サイドジップで着脱がラクな上、デザインと色が豊富というのも気に入っているところです。もう20足はストックしていますね。
私にとっての定番とは、シンプルで機能性に優れ、飽きのこないモノ。だからこそ、吟味し尽くしたモノはいくつもストックしたくなるのです。
Yoko SHIBATA
シカゴ留学後、レストラン開発会社の取締役をへて独立。商業施設等のプロデュースを手掛ける。現在、有限会社柴田陽子事務所代表取締役。多方面にわたりブランドコンサルティング業務を行うほか、アパレルブランド「BORDERS at BALCONY」のデザイナーとしても活躍する。
Instagram @yokoshibatabordersatbalcony
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