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目利きが選ぶアレやコレ
第32回：秋に欠かせない食べ物

イラストレーション・naohiga

海の幸、山の幸……さまざまな食材が美味しくなる"口福の秋"。そんな美味しい季節に欠かせないものとは？目利きたちの食卓を彩る秋のご飯。そのラインナップを見ただけで食欲が刺激される、ちょっと罪つくりな秋のお話

01 PANWEI

02 Dan TSUKAMOTO

03 Kazuko HAYASAKA

01 PANWEI

魔法のレシピで美と健康を叶える
料理研究家
パン・ウェイ

季節に合った旬の食材で
身体の中の四季を整える

薬膳の考え方で言うと、春と秋は身体を調整するための季節。とくに近年の夏が酷暑続きであることを鑑みると、秋には身体に溜まった余熱をしっかり取ってあげることが必要なんです。

その余熱で肺が乾燥して咳き込む人も増えるので、体を冷まし、肺の乾きを止めるには白い食材がおすすめです。茄子や大根、白木耳は肺に潤いを与えてくれる作用があります。梨ならば2～3個ぐらいで咳は緩和されるでしょう。食材は薬ではないので、多少多めに食べるのがコツ。

晩秋になったら黄色い食材の柿や栗を。この時季は粘膜が弱くなりがちですから、肌にもいいビタミンBを補えます。旬の食べ物にはそれなりの意味がある。そして不調にはそれなりの原因がある。実りの秋の美味しい旬の食材をいただけば、身体も人生も整ってくるものなんです。

PANWEI

中国・北京生まれ。四季に沿った食生活を提唱し、現在、代々木公園スタジオにて料理教室を主宰。「きょうの料理」(NHK)等のテレビ出演、著作活動、講演会のほか、企業向けのレシピ開発、コンサルタントとしても活躍。美味しい食で人々の健康を支えている。

Instagram @panwei0531

02 Dan TSUKAMOTO

踊る芸術。魅せる身体。
世界が喝采するバレエダンサー
柄本弾

食事は体重管理とワンセット。
それでも秋の秋刀魚は欠かせない楽しみに

基本的に食べることは大好き。けれど職業上、食事と体重管理がワンセットになっています。野菜から食べ始めて血糖値が上がりすぎないようにする、太りすぎないよう炭水化物は控えめにする、など。

神経質な管理法ではないけれど、極限まで体力を使うタイミングには、食べられなくなったり、食べても痩せてしまうことがあったりして、そのバランスを意識しておくことが必要なんです。リハーサルに入ると、練習の合間におにぎりをいただくのが精一杯という場合も。

そんなこともあり、何も考えずにご飯が食べられるタイミングには思い切り好きなものを食べるんです。秋なら秋刀魚ですね。父とよく海釣りに行って、自分で捌さばいたりもしていたので、できるだけ新鮮な秋刀魚を買い求めて自炊ご飯。外食で美味しいものを食べるのも楽しいけれど、自炊が苦にならないので、新鮮な青魚さえあれば、とびきりのご馳走になるんです。