Special

目利きが選ぶアレやコレ
第39回:大好きなあの曲

イラストレーション・naohiga

音楽と共に思い出される場面がある。音とは、記憶を呼び覚まし、気分を変換し、そして生活をちょっと豊かにする。目利きたちの「大好きな曲」。ずっと人生に寄り添う、特別な名曲になった理由を伺ってみた

01 Tomoko CHRIS

音楽とカルチャーを軸に
優しく導く声の表現者

クリス智子

音楽は時間も場所も超えた居場所。
大好きな曲なら、ずっと聴いていられる

小さい頃から音楽はとても好きでした。海外への引越しが多かったため、言語のわからない場所に行くと、音楽が私の居場所を作ってくれていたこともあるのでしょう。

大好きな曲を聞かれて一番に思い浮かぶのは、パット・メセニーのアルバム「Still life」から「Minuano」。インストゥルメンタルは言語ではなく、音楽という言葉で語られるところが好きなのかもしれません。80年代にこの曲を知って以来、アルバムを何枚も買っては、まだ聴いていない人に渡したりしていたほどで、人生のBGMになっています。

サラ・ヴォーンや歌詞に心を奪われたエラ・フィッツジェラルドの「Let’s Call The Whole Thing Off」、デビュー前からの聴いていた大萩康司さんなど、インストゥルメンタルもヴォーカル入りのものも、まだまだ大好きな曲はたくさん。歌詞がなければ自分の景色を重ね合わせ、歌詞があれば感情移入して聴くことができる。ずっと共に生きてきた音楽を大切にしながら、新しい出会いも楽しみにしたいです。

Tomoko CHRIS

ハワイ生まれ。上智大学卒業と同時にFMラジオ局J-WAVEでナビゲーターデビュー。現在は同局で午後の帯番組『TALK TO NEIGHBORS』(月~木曜13:00~13:30)でパーソナリティを務めるほか、TVナレーション、イベントMCやトークゲスト、執筆など、幅広いフィールドで活躍中。

Instagram @chris_tomoko

02 Kyoko HASEGAWA

時代と共に進化するファッションアイコン
女優

長谷川京子

自分の気持ちを言葉にして教えてくれた。
それが藤井風さんの 「grace」

車で移動する時などに音楽をかけることはありますが、“ノーミュージック・ノーライフ”というタイプではないんです。通学の時にあの曲を聴いていたな、とか、好きな人に教えてもらった曲だな、という程度に思い出す歌はありますが、静寂の中で過ごす時間が嫌いじゃなくて……。

一曲挙げるとするならば、少し前に藤井風さんの「grace」という曲に惹かれていた時期があったんです。思い返すと、それは自分の内側に目が向いていた時期でした。“助けて神様、私の中にいるなら二度とこの場所を離れないで”という歌詞があるのですが、それはいつも自分の中にあるものから逃げていたのは自分だった、と気づかせてくれました。音を聴くタイプではなかったから、言葉が刺さったんでしょうね。自分が感じていたことを教えてもらったような。

音楽は常にあるものではなくてもいい、ふとしたタイミングにメッセージを運んでくれるものなのかもしれません。

Kyoko HASEGAWA

千葉県出身。『CanCam』の専属モデルとして活躍し、"ハセキョー"の愛称で人気を博す。2000年、ドラマ「らぶ・ちゃっと」で女優デビュー。2021年に下着ブランド「ESS by」(エス バイ)を立ち上げ、昨年のコレクションでは服・インテリアへの展開もスタート。ブランドコンセプトは「自愛」で、肌に触れるものだからこそ心地よく、自分を愛せるような下着を提案している。

Instagram @kyoko.hasegawa.722

03 TAKAHIRO

世界が追随するダンスシーンの牽引者
ダンサー・振付家

TAKAHIRO

小さい頃からずっと同じ曲。
記憶を吸着した曲は、聴き減りすることがない

大好きな曲を一つあげるとしたら、小さい頃に聴いていた「少年色のメルヘン」です。もしかしたら誰も知らないかもしれないのですが(笑)。特撮モノのエンディングテーマで、今でもそれを聴けば、当時夢中になっていた思い出の薫りが漂ってきます。

僕は同じ曲を永遠に聴いてしまうタイプで、そんな思い出の吸着した歌が好きです。夏なら山本達彦さんの「Fairy Princess(It’s You)」、ほっとするのは「ドラえもんの歌」、つい口ずさむのは清涼飲料水のCMで流れていた「I FEEL COKE」。「ドラゴンクエスト」でも有名な、すぎやまこういち先生の「蒼い無限」も好きです。

全部、昭和の曲ですよね(笑)。けれど、いい作品って“聴き減り”することがほとんどない。何度でも同じ曲を聴きながら、記憶のかけらを楽しむ時間が大好きなんです。

TAKAHIRO

NYC APOLLOシアター全米放送TVコンテスト(Showtime at the APOLLO)にソロダンサーとして出場。史上最高記録となる9大会連続優勝を達成し、米国プロデビュー。2009年マドンナワールドツアーに参加。ダンサーエージェント「インフィニティ(INFINITY)」主宰。大阪芸術大学舞台芸術学科客員教授。「The fastest 20 m moonwalk」ギネス記録保持者。

Instagram @takahiro_dancer

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さまざまな分野で活躍する目利きたちによるコラム【目利きが選ぶアレやコレ】。今回は目利きたちの“大好きなあの曲”をご紹介。