インタビュー

奥出雲 NAORAI×ダイナースクラブ
奥出雲からの特別な贈り物

文・渡邊卓郎

Text by Takuro WATANABE

吉田肥育センター場長の日野勇人さん(左)と、JAしまね雲南地区本部の宮﨑宏さん(右)。
写真・斉藤有美

奥出雲の文化は、たたら製鉄と深い関係を持つ。たたら製鉄に由来する資源循環型農業は、奥出雲ならではの自然景観をつくり、豊かな食文化を生み出した。そんなたたら製鉄を約560年前に始めた田部家から生まれたのが、奥出雲の食を担うブランド「奥出雲 NAORAI」。厳選した食材を扱うNAORAIの贈り物が、あなたと奥出雲との縁をつなぐ。

たたら製鉄が盛んだった時代、牛は農作業や鉄の運搬に欠かせない存在だった。やがて機械化が進むと、奥出雲の人々は質の高い和牛の育成という新たな価値を見出す。17世紀初頭から始まった和牛改良の技術は今に受け継がれ、全国に名高い奥出雲和牛が誕生した。

「たたら製鉄の時代から、この地域では『役牛』と呼ばれる牛が活躍していました。飼育技術は受け継がれ、食肉用の牛の肥育へと移行したのです」。そう話してくれたのはJAしまねの宮﨑宏さん。島根県雲南市にある奥出雲和牛の肥育センターを訪れると、パドックの中で毛ツヤのよい黒毛和牛が元気に餌を食んでいた。肥育センターがあるのは標高300メートルほどの山の中。これは牛にとっても理想的な環境なのだという。

「ストレスなくすごすことができる環境で牛たちは育っています」と宮﨑さん。

「標高が高いために冬の寒さは厳しいのですが、牛は暑さに弱いので彼らの生育に適しているのです。ストレスがかかると肉質に影響が出てしまいますから、牛にとって快適な環境をつくることが重要なのです」。吉田肥育センター場長の日野勇人さんはそう話してくれた。

奥出雲町大馬木地区で仁多米を栽培する吉川朋実さん。写真・斉藤有美

奥出雲和牛と同様に、たたら製鉄と深い関係がある食材に米がある。たたら製鉄で砂鉄を採るために切り崩された山は棚田に再生され、全国にも名高い「仁多(にた)米」が生まれたのだ。

「この地域では古くから循環型の農業を行っていて、牛の堆肥で米を栽培しています。そして、中国山地の清らかな湧き水と昼夜の寒暖差の大きい気候がおいしい米を生み出してくれます」。奥出雲町の大馬木地区で仁多米を育てる吉川朋実さんは語る。

たたら製鉄の産業があったからこそ育まれた、和牛肥育と米づくりの文化。自然の力を活用した、この地ならではの循環型農業がもたらした奥出雲の極上の食を、「奥出雲 NAORAI」を通じて味わうことができる。

仁多米は日本穀物検定協会の米食味ランキングで西日本唯一の「特A」を獲得。

奥出雲 NAORAI
神々の聖地、出雲國からご縁を結ぶ贈り物

商品のご紹介

<奥出雲和牛について>

豊かな自然環境とていねいな飼育管理によって育てられた奥出雲和牛は、5年に一度開催され「和牛のオリンピック」とも称される「全国和牛能力共進会」において、2022年に第6区肉牛の部で1位を獲得。同時に、「脂肪の質」のMUFA値については全出品牛の中で最高数値を記録し、脂肪の質の特別賞を受賞。「美味しい和牛肉」の最高評価を得ている。「奥出雲 NAORAI」の奥出雲和牛の商品は、全てA4~A5ランクの肉を使用している。

白雲 奥出雲和牛のローストビーフ モモ250g(ブロック)&八雲塩

A4~A5ランクのモモ肉は、赤身の旨味と上品な脂の甘みが絶妙なバランスで、しっとりとした柔らかさが特長。子どもからお年寄りまで幅広い年齢層に人気の品。オリジナルレシピによる極上モモ肉のローストビーフは奥深い和牛の味を楽しめる。八雲塩付き。

白雲 奥出雲和牛のローストビーフ モモ250g(ブロック)&八雲塩
価格:15,000円(税込)

八重霞〈縁〉 奥出雲和牛のローストビーフ サーロイン200g(スライス2枚)&八雲塩

最高級の部位であるサーロインをローストビーフに仕上げた贅沢な逸品。「全国和牛能力共進会」において脂肪の質特別賞を受賞した脂身は、とろけるような味わい。サーロインならではのさらりとした脂の甘みが口の中に広がり極上の味を堪能できる。八雲塩付き。

八重霞〈縁〉 奥出雲和牛のローストビーフ サーロイン200g(スライス2枚)&八雲塩
価格:20,000円(税込)

桂〈縁〉 奥出雲和牛のハンバーグ4個セット

奥出雲和牛を100%使用した黒毛和牛の旨みを味わえる贅沢なハンバーグ。粗挽きにした和牛肉は食感を活かし、パン粉を極力少なくすることで肉の旨みを最大限に引き出した。ソースは和風玉ねぎソース。

桂〈縁〉 奥出雲和牛のハンバーグ4個セット
価格:9,000円(税込)

©freeangle/PIXTA

大馬木地区限定 仁多米こしひかり

「東の魚沼、西の仁多」と称され、全国に名高い仁多米は、たたら製鉄由来の循環型農業から生まれた。ダイナースクラブ会員向けの数量限定の最上級品は、ブランド米として有名な仁多米の中でも特においしい米が育つ大馬木地区で栽培される、少量生産の希少なもの。

仁多大馬木産こしひかり「なおらい米」 5kg
価格:10,000円(税込)

6〜9月の4か月間定期便。限定40セット。
※なくなり次第終了。

百福 和紅茶 各1個計2個セット

大正12年創業の『西製茶所』が製造する和紅茶は、清らかな出雲の自然の中で育てられた茶葉を独自の酸化発酵技術によって仕上げた逸品。『西製茶所』が国産紅茶の製造を開始したのは、国産紅茶の存在がほとんど忘れられていた1985年のこと。それ以来、40年にわたりつくり続けてきた。出雲産の紅茶は苦みと渋みが少なく、優しい風味が特長。クロモジ和紅茶とアールグレイの2種類詰め合わせ。

百福 和紅茶 各1個計2個セット(クロモジ和紅茶・アールグレイ)
価格:5,500円(税込)

天雫 甘酒 1本720ml

『スギナリ醸造所』が「奥出雲 NAORAI」のためにつくる甘酒「天雫(あましずく)」は、国産米を原料にして、精米歩合50%以下の大吟醸仕様の製法でつくられる贅沢な甘酒。さらりとした飲み口で優しい甘みが広がる。栄養豊富な米麹の甘酒は「飲む美容液」とも言われ、美容や健康にも最適。

天雫 甘酒 1本720ml
価格:6,000円(税込)

万福 出雲ぜんざい 4個セット

ぜんざい発祥の地といわれる出雲。その由来は、平安時代から出雲地方に伝わる「神在祭(じんざいさい)」に供えられていた神在餅(じんざいもち)にあるという。島根県産の小豆と16種類の雑穀を使用し、素材本来の風味を活かした「奥出雲 NAORAI」の「出雲ぜんざい」は、出雲らしさが詰まった逸品。雲南市でつくられたまる餅2個入り。

万福 出雲ぜんざい 4個セット
価格:5,000円(税込)

奥出雲 NAORAI
神々の聖地、出雲國から
ご縁を結ぶ贈り物

なおらい(直会)とは八百万の神が出雲から去る神在月の最後の晩に、神様にお供えした神饌を人々が頂戴する宴のことであり、「人と人の心のつながり」を表現する出雲地方の方言だ。出雲大社遷宮にご奉納する木々を育む「出雲大社遷宮の杜」を守り続ける田部家から生まれた「奥出雲 NAORAI」が、贈る方と贈られる方のご縁を結ぶ。

たなべの匠味


全国各地の知られざる魅力をダイナースクラブの目利き力をもってお届けします。


Recommends

会員誌『SIGNATURE』電子ブック版 ライブラリ
会員誌『SIGNATURE』電子ブック版 ライブラリ

電子ブック閲覧方法はこちら

奥出雲の食を担う「奥出雲 NAORAI」の商品ご紹介や生産者の方々へのインタビュー。