インタビュー

トライグループの教育コンシェルジュが拓く
新たな教育のかたち

写真・斉藤有美 文・渡邊卓郎

Photographs by Yumi SAITO Text by Takuro WATANABE

選択肢が広がり続ける現代の教育。そんな時代のニーズに応えるべく、トライグループは上質な学びを追求する「教育コンシェルジュ」サービスの充実を図っている。「教育コンシェルジュ」がもたらす価値をひもとくために、トライ教育総研責任者の宝田亮祐氏と家庭教師事業部事業本部長の山﨑拓人氏に話を聞いた。

教育プランナーと教育コンシェルジュ

創業以来、マンツーマン教育にこだわり続けてきたトライグループは、教科指導にとどまらず、教育のプロフェッショナルである「教育プランナー」が受験生を持つ家庭を支える独自の体制を築いてきた。その教育プランナーの中でも、最上位ブランドとして位置づけているのが「トップ教育コンシェルジュ」である。

「教育プランナーは、教師とは別にご家庭の担当としてつく正社員です。直接の指導ではなく、生徒の学習意欲の向上や保護者からの相談対応など、総合的に支援します」そう語るのは山﨑拓人氏。「トップ教育コンシェルジュ」は、その中でも特に限られた家庭を担当する希少な存在だという。「トップ教育コンシェルジュは、担当する家庭の数を教育プランナーより少数に絞っています。役割はシンプルで、勉強を教えるのは先生、生徒さんのやる気を上げるのはコンシェルジュの仕事です。コンシェルジュの重要な仕事は毎週ご家庭に訪問したり、勉強を教えたりすることではなく、生徒にぴったりの先生を探すことだと考えています。指導が終わった後、先生からコンシェルジュに報告が入り、それを保護者にフィードバックすることで、生徒さんの変化を伝えます」と山﨑氏。自身も現在は8家庭を担当しており、「教育に関するあらゆる相談に応じ、迅速に対応する体制を整えています」と、その専門性の高さを語る。

さらに、「生徒さんだけでなく、ご家族全体のサポートも行います」とし、小学生のお子さまがいる家庭で、母親がボールペン字を習いたい、父親が会社からTOEIC®の点数を上げるよう言われているといった相談に対し、それぞれに専門の教師を紹介する事例も挙げる。「海外留学の相談についても、自社でサービスを持っていなくても、他社と連携して紹介するなど、ご家族の教育に関するあらゆるニーズにお応えします」と、トライグループが持つアセットを最大限に活用し、顧客のあらゆる要望に一気通貫で応える体制が構築されていることを強調する。

「教育コンシェルジュサービスは2020年からスタートしました。元々教育プランナーというサービス自体はありましたが、志望校合格だけでなく『早くからビジネス英語を習得したい』『金融リテラシーを学びたい』のように、ニーズが多様化した状況の中で誕生したのです。教育コンシェルジュはいわゆる受験戦略の立案だけではなく、学習環境の設計や塾の活用方法指南、志望校の情報収集などのプロフェッショナルです」と宝田亮祐氏。親子だからこそ言いづらいことや、時には喧嘩になってしまうようなデリケートな問題にも、第三者として冷静かつ専門的な視点からアドバイスを提供することの重要性を語る。

「模試やテストの結果を保護者より先にコンシェルジュに伝えてくれる生徒もいるほどです」と山﨑氏。思春期の子どもの場合、保護者にはなかなか本音を話さないこともあるため、コンシェルジュが間に入り、状況を伝えることが保護者の安心感にも繋がるのだ。

家庭教師事業部事業本部長・山﨑拓人氏

個別最適な教育と教育コンシェルジュの価値

トライグループが重要視しているテーマに「個別最適な教育」がある。「『個別最適な教育』にはお子さま一人ひとりに合わせた教育、そして学習の定着を深めるための個別指導という点があります。一般的な集団授業では、ただ授業を受けるだけで終わってしまいがちですが、個別指導では一人ひとりに合わせた内容や、指導の方向性・方針も変えていきます。ダイアログ(対話式学習)を通して、学習をより定着させていきます」と宝田氏。そうすることで「わかったつもり」を防ぎ、自分で説明できるようになるまで理解を深めることができるようになる。

「厳しく指導した方がいい生徒と、褒めて伸ばした方がいい生徒がいるため、それぞれの生徒に合わせたアプローチをします。保護者から『先生には厳しくやってほしいが、山﨑さんは月に一度来て息子を褒めてほしい』といったオーダーがあることもあります」と山﨑氏は個別最適教育の例を教えてくれた。その「個別最適な教育」を深く進化させたものが「教育コンシェルジュ」なのだ。

「教育コンシェルジュが必要とされる背景には、社会の変化も大きいと感じています。AIが発達し、社会人に求められるスキルも変化しています。単に勉強ができる状態だけでなく、自分自身の特性や強みを把握し活かすことも重要視される傾向にあります」と宝田氏。社会の変化に加えて、現在は受験形式の多様化も大きく影響している。大学受験の約半分が総合型選抜や推薦で決まる時代になり、センター試験から共通テストに変わったことで、暗記だけではなく思考力が問われるようになったため、自分の考えをしっかりと伝える能力が求められているという。

「トライグループは、家庭教師のブランドイメージが強いですが、親御さんと一緒に教育を進めていくサービスを長くつくってきました。総合的にサポートすることによって、より深くご家庭に寄り添い、支援できるという強みがあります。この『より深く家庭に寄り添う』という遺伝子を受け継ぎながら、コンシェルジュサービスも進めています」と宝田氏は語ってくれた。

教務統括 トライ教育総研責任者・宝田亮祐氏

ダイナースクラブ会員限定のサービス

全国147万人以上の指導実績を誇り、家庭教師の枠を超え、教育の質に徹底的にこだわる独自の体制を築いてきたトライグループ。その中核を成すのが、教育のプロフェッショナルである「教育プランナー」の存在である。

全国におよそ1,000名在籍する教育プランナーのうち、わずか約30名のみが認定される「トップ教育コンシェルジュ」は、受験戦略の立案から学習カリキュラムの構築、教師の選定、家庭との調整まで、あらゆる教育の局面において高度な専門性を発揮する。家庭の価値観や子どもの将来像に寄り添いながら、最適な選択肢を導き出すための伴走者として、唯一無二の存在である。

このたび、ダイナースクラブ会員限定で、トップ教育コンシェルジュの優先案内とトライのマンツーマン授業(60分×4回)を無料で受講できる特別優待が提供される。これは、家庭教師のトライまたはトライのオンライン個別指導塾に新規で3ヵ月以上の契約者が対象となり、専用サイトからの申し込み後、学習相談・面談を経て、個別の学習プランが提供される仕組みである。

「人は、人が教える。人は、人が育てる」。そんな理念のもとに築かれたトライグループ独自のサポート体制は、受験対策や成績の向上にとどまらず、人生の舵を取る力を育むものである。教育という選択に確かな価値を求めるご家庭にこそ、体験していただきたいサービスである。

147万人という豊富な指導実績をもとにトライオリジナルの学習管理アプリも開発。授業の進捗の可視化だけでなく、自主学習のサポートまで行ってくれる。


Information

株式会社トライグループ
東京都千代田区飯田橋1-10-3
TEL:0120-555-202

1987年創業。「家庭教師のトライ」や「個別教室のトライ」など、マンツーマン指導を中心とした多彩な展開で教育事業を牽引。AI学習診断やオンライン指導など、時代に即したサービスも積極的に導入している。

【ダイナースクラブ会員優待】

優待期間:2026年6月30日(火)まで

本文中のダイナースクラブ会員限定優待は下記ページから
https://www.diners.co.jp/ja/entertainment/culture/try.html


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「教育コンシェルジュ」サービスの充実を図るトライグループ 宝田亮祐氏、山﨑拓人氏へのインタビューをご紹介。