Fashion

先鋭的テーラリングの
デニムジャケット

テーラリングが最大のテーマとなった今シーズン。それを牽引したのがフェンディだった。本来はマニッシュを基本とするテーラリングだが、今季はブランドの個性に沿っていかに解釈するかが問われている。

ジャケット、スカート、インナー参考商品、バゲット チェーン

フェンディではアーティスティック ディレクターのキム・ジョーンズがメンズで培った巧みな仕立てと、アーカイブからインスピレーションを得たセンシュアルな要素を組み合わせて現代的にアップデート。構築的なアウターは女性のボディに従ってナローなシルエットを描き、インにはシアーなブラウスやドレスをコーディネートしていた。

今回のフェンディで最も目立ったディテールが襟元だ。鋭角なスタンドカラーは、ピークトラペルを立ててボタンで閉じて作っている。これはデニムにテーラードの技術を導入したショート丈のジャケットとミニ丈スカートとのセットアップ。スカートには大きなポケットつきハーフエプロンがセットされている。

素材やイメージのミキシングは、研ぎ澄まされたセンスを要するもの。テクニックとセンスの相乗効果がもたらす、鋭いエレガンスが新しい。

両身頃に玉縁ポケット、背側ネックの半円ヨークにはFENDIロゴをカットワーク刺繍。縦の切り替えと、ポケットとクロスするシャープなダーツの組み合わせが美しい。スカートは両側にスラッシュポケット、後ろに玉縁ポケット、そしてエプロンのポケットを合わせて5ポケットとなる。

ジャケット209,000円、スカート165,000円、インナー参考商品、バゲット チェーン(H14.5×W24×D7㎝)412,500円(すべて税込)

写真・大志摩 徹 文・松尾千鶴子

FENDI

フェンディ(フェンディ・ジャパン)

電話03-3514-6187

*掲載情報は2022年11月号掲載時点のものです。

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