Watch & Jewelry

永遠の気品
機械式腕時計の深淵

名門時計ブランド・ブレゲの歴史は、天才時計師アブラアン‐ルイ・ブレゲがパリに店を開いた1775年に始まる。数々の時計機構のみならず、ヒゲゼンマイ、ハンド(針)、インデックス、ギヨシェ装飾など、細部にわたるウォッチワールドを創出した。現代の時計機能、姿形の多くは、ブレゲによるものといわれる。この春、ブレゲの人気コレクション「クラシック」から「クラシック7137」が発表された。
ブレゲの歴史へのリスペクト、その神髄、継承が鼓動するモデルだ。

クラシック7137

深いブルーの文字盤にはムーンフェイズ、月齢、日付、パワーリザーブ表示が並ぶ。各表示はそれぞれ手彫りのギヨシェで細密に彫り分けられ、ブレゲ針の時分針とともに視認性への配慮がなされている。搭載された自社製極薄ムーブメントの256個の部品には、コート・ド・ジュネーブ装飾が。シリコンのヒゲゼンマイ、脱進機、整然たるブレゲの叡智と技の〝静謐な語らい〞だ。比類ない正確さを追求する造作には、日本の能舞台に通じる清浄さと気合を感じる。
時への熱い思い、アナログ時計の深淵。世界の貴顕は言う、「ブレゲが似合う人間になりたい」と。

18KWGケース、径39㎜、厚さ8.65㎜、自動巻き、パワーリザーブ約45時間、3気圧防水、アリゲーターストラップ。ケースバンド(サイド)にはていねいなフルート装飾など、ブレゲの長い歴史がわかる、あまたの加工が施されている。サファイア・ケースバックからは、ブレゲのサインと個別番号が刻印されたムーブメント、手彫りギヨシェの18Kローターが覗ける。

クラシック7137 4,330,000円(税抜)

写真・大志摩 徹 文・大川邦之

ブレゲ ブティック銀座

電話03-6254-7211

*掲載情報は2020年7月号掲載時点のものです。

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