Gourmet

パリからの風、ふわり
ガナッシュの芸術

1977年にパリで創業したラ・メゾン・デュ・ショコラ。創始者ロベール・ランクス氏は、それまでのショコラづくりの主流であった砂糖と生クリームの過度な使用を行わず、カカオアロマの繊細さを最大限に引き出す絶妙な手法で「ガナッシュの魔術師」と称賛された。現在、その伝統を引き継いでいるのが、同メゾンで「チョコレートの建築家」と謳われるニコラ・クロワゾー氏。

早くからそのセンスと才能を高く評価していた創始者は、彼のために特別芸術作品制作担当というポジションを与えた。ほどなくクロワゾー氏はM.O.F.(フランス国家最優秀職人章)ショコラティエ部門の栄誉に輝き、2012年にはメゾンのクリエイション総指揮を執るシェフ・パティシエ・ショコラティエに就任した。

その新作が写真の「コフレ スリーズ」。サクランボ風味のダークガナッシュ2粒をメインに、定番人気の6種の味わいをひと粒ずつ加えたセット。サクランボのイラストをあしらった可愛らしいパッケージも含めて、赤いリボンを解く前から心が浮き立ってくる。パリからの薫り、風に乗って。

ラ・メゾン・デュ・ショコラの理念にこんな一文がある。「才能を結集し、創造の自由を重んじて、メゾンの精神に忠実に、大胆に発想し、職人芸を守り、才能を培う」。ひと粒数グラムのチョコレートに込めた情熱。日本では東京・横浜・大阪にブティックを構えている。

「コフレ スリーズ」4,212円(税込)

写真・大志摩 徹 文・品川雅彦

LA MAISON DU CHOCOLAT

ラ・メゾン・デュ・ショコラ カスタマーサポート
contact@lamaisonduchocolat.co.jp
(平日10:00~17:00)

*掲載情報は2024年3月号掲載時点のものです。

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