Fashion

今季、主役に躍り出た
フェアアイル柄ニット

この秋冬メンズコレクションでは、ニットの活躍が目覚ましい。コートやジャケットと同格の主役級の扱いだ。それも複雑な編み込み柄が多く、なかでもレトロでノスタルジックなフェアアイル柄が目立っている。「ラグジュアリー ストリートウェア」と自らのブランドを評するルシアン ペラフィネにも、フェアアイルニットは多く登場している。

タートルネックセーター、パーカー

カーディガンやクルーネック、パーカーやタートルネックと、さまざまなアイテムでのフェアアイル採用だ。伝統的な柄だがよく見ると、そこにはスカルやスター、ブランドロゴも編み込まれ、くっきりとブランドポリシーが刻み込まれている。編地はいつものインターシャではなくダブルジャカード。

暖かさを優先した編地だ。さらにこれらのニットは、ラグジュアリーブランドの務めとしてのサステナビリティにも留意。アップサイクルなエコカシミヤを使用して、環境負荷の削減に貢献。これはカシミヤを紡績する際に廃棄される繊維を手作業で選別し、バージンカシミヤと配合したもの。高品質を保ちつつ、環境にも配慮した今季のニットはユニークでとても優しい。

今回のフェアアイルニットはトリコロールカラーで統一されている。ベースカラーもこのレッド、ホワイトのほかにネイビーも。スコットランド発祥の柄とブランド発祥のフランスの色を融合したものだ。

右:タートルネックセーター198,000円、左:パーカー297,000円(共に税込)

写真・大志摩 徹 文・松尾千鶴子

LUCIEN PELLAT-FINET

ルシアン ペラフィネ 東京ミッドタウン店

電話03-5647-8333

*掲載情報は2021年10月号掲載時点のものです。

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