Fashion

アート作品を纏った
ミリタリージャケット

ベースはM-65をアレンジしたかのようなジャケット。全面にユリ、キツネ、タンポポの綿毛などの画像がプリントされている。ビッグな構築的シルエットで、着こなしはウェストをベルトでぎゅっと絞り、着る人によってバランスを整える作りだ。

今季のプラダメンズコレクションは「BODY OF WORK」をテーマに、ワークウェアもどのジャンルのウェアと等しく重要であることを主眼にしている。労働は人生にとって欠かせない要素の一つ。この日常の一環に価値を見いだし、ユニフォームに尊厳を与えたのだ。

画像の作者はグラフィックデザイナー兼アーティストのピーター・デ・ポッター。ラフ・シモンズと長年タッグを組み、プラダではラフ・シモンズがミウッチャ・プラダと共同クリエイティブディレクターとしてデビューした2021年春夏ウィメンズコレクションから、プリントに作品を提供している。

ミリタリーのカモフラージュ柄の代わりに、アート作品のような画像をプリントしたジャケット。尊厳や寛容といった今の時代に最も求められるエレガンスが、浮き彫りになった。

ピーター・デ・ポッターはアントワープ王立アカデミー出身。雑誌のグラフィックデザインも手掛けるマルチアーティストで、ラフ・シモンズとは2001年からタッグを組んでいる。今回のプリントは、心に浮かんだとりとめのない画像をコラージュしたという。ウェスト後側にはプラダトライアングルがベルト留めに。

ミリタリージャケット 759,000円、インナータートル 157,000円(参考色)*共に税込予定価格

写真・大志摩 徹 文・松尾千鶴子

PRADA

プラダ(プラダ クライアントサービス)

フリーダイヤル 0120-45-1913

*掲載情報は2022年12月号掲載時点のものです。

Recommends

会員誌『SIGNATURE』電子ブック版 ライブラリ
会員誌『SIGNATURE』電子ブック版 ライブラリ

電子ブック閲覧方法はこちら