Fashion

究極の履き心地を味わう
夏素材のメンズシューズ

1970年代以降、女性のために数々の靴の名作を生み出してきたマノロ ブラニク。ブランド創設前の60年代後半には、デヴィッド・ボウイやブライアン・フェリーなどの友人のために、メンズシューズを作っていた。スウィンギングロンドンの熱狂の只中でメンズシューズを作ったことが、シューズデザイナーとしての出発点だったのだ。あれから半世紀、2018年にロンドンで初のメンズストアをオープン、19年からは日本でもメンズシューズを展開。今季はラフィアの新作とリネンのダービーシューズが登場した。

右:リネンダービーシューズ(RORY)119,900円、 左:ラフィアシューズ(IFRAME 東京ミッドタウン限定) 128,700円(共に税込)

ラフィアはマダガスカルの椰子の葉の繊維。高品質で肌触りもいい。
これをモロッコの靴職人が丹念に手で編み上げ、手染めする。履き続けるうちに艶と柔らかさは増し、夏には欠かせない存在となっていく。ダービーシューズは、アッパーが涼やかなリネンで内側はレザー。スマートな甲をUチップの黒いレザートリミングが細く取り囲む。羽根の位置は高く、レースホールは1つ。英国の伝統美をモダンにブラッシュアップしたデザインが、マノロ ブラニク独特のエレガンスを醸し出している。

ラフィアのシューズは究極の軽さを追求している。さらにラフィアには、樹脂が含まれているので水にも強い。

ダービーシューズは、リネンと細いレザーとのバランスが絶妙。ソールは返りのいいレザー。マノロ ブラニクのシューズは足が細身に見えるよう仕立てられている。

しかし、履いた途端、足全体が優しく柔らかな感触に包まれる。その歩みは軽く、快適さが終日味わえる。

右:リネンダービーシューズ(RORY)119,900円、

左:ラフィアシューズ(IFRAME 東京ミッドタウン限定)128,700円(共に税込)

写真・大志摩 徹 文・松尾千鶴子

MANOLO BLAHNIK

マノロ ブラニク

(ブルーベル・ジャパン ファッション事業本部)

電話03-5413-1050

*掲載情報は2021年3月号掲載時点のものです。

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